文化ヒナゲシ制作所のハンドメイド家具は、レトロであってもミッドセンチュリー的なミニマリズムデザインを目指して、ネジやその跡が見えない作り方にこだわっています。
そのため、各部材の接合部にはダボ継ぎを使うことで強度を確保しながらネジの見えない仕上げとしています。
作るのが簡単なのは外からネジで留める方法です。しかしこれは外からネジを打ちますので、ネジ頭が見えてしまうか、シールで隠すか、またはネジを埋めて上からダボを打って隠すなどの方法を取ることになり、何かしら跡が残ります。
ダボ継ぎは基本的な接合方法ですが、内側で接合するので表面に影響しない利点がある一方、きちんと双方の部材のダボ穴が合うように丁寧な作業が求められる工法でもあります。
手間はかかりますが、仕上がりの良さを優先してダボ継ぎとしています。
底面の脚金具を取り付ける部分はさすがに妥協していますが……これはひっくり返さない限りは見えないのでOKという認識です。
設備・工具に限度がある個人製作ですが、より良い仕上がりとなるように工夫していきます。