
https://minne.com/@onomatopee
神戸のアトリエは、窓の外に緑が広がる、光に満ちた場所でした。白いリネンやレースの服が掛かったラック、年月を感じさせるアンティークの飾り棚やドライフラワー。木のテーブルには、アンティークのクロスやレースがやわらかく重ねられています。手仕事の気配に満ちたその空間で、お話は始まりました。

「つくりたい」から始まった、独学の服づくり
意外なことに、onomatopeeさんは自分の服づくりは「想像もしていなかった」と言います。もともとは別の分野で仕事をしていましたが、仕事を離れたことをきっかけに、自分が着たい服をつくり始めたのがスタートでした。
pee

服づくりを専門に学んだわけではなく、すべて独学。それでも、頭の中のイメージだけは、はっきりとありました。
pee
服づくりの「常識」を知らなかったからこそ、生まれたものもあります。
pee
その原点には、高校時代から通った古着屋さんの存在がありました。

pee
やがてネット販売を始め、百貨店のポップアップへ。阪急うめだ本店をはじめとするイベントへと広がっていきました。
1mmの積み重ねが、空気感をつくる
リネンやコットンを選ぶ理由を、onomatopeeさんは「育つ喜び」という言葉で表現します。

pee
そして、onomatopeeさんが何より大切にしているのが、ごく細部へのこだわりです。
pee
その小さな積み重ねこそが、手に取ったときに「すっとなじむ佇まい」を生む。onomatopeeさんはそう信じています。

ブランド名「onomatopee」は、フランス語で擬音語・擬態語を意味する言葉から。
pee
設計図のない服づくりと、アンティークへの挑戦
新しいデザインは、狙ったところからではなく、ふとした瞬間に生まれると言います。
pee
制作は、きっちりとした設計図から始まるわけではありません。素材と向き合いながらかたちを立ち上げ、出来上がってからもすこしずつ手を加えていきます。アイロンでシワやギャザーを入れる工程さえも、完成形へ近づけるための大切なデザインの一部です。
pee

最近とくに力を入れているのが、アンティークのテーブルクロスやレースを使ったリメイクのシリーズです。何もないところから組み立てる服づくりとは、まったく逆の思考が必要だと言います。
pee
アンティークの布は、一枚ごとに模様も状態も違います。シミやほつれを落とし、洗って整え、刺繍で補修する。お客さまの手に渡る状態にするまでに、新しい生地の何倍もの手間がかかります。

pee
付け襟作家・Ringoさんとの「相乗効果」
そんなonomatopeeさんが、約10年前から共に歩んできたのが、付け襟作家のRingoさんです。出会いは、同じ主催者に声をかけられた百貨店のイベントでした。
Ringoさんが扱うのは、すべてフランスのアンティーク・ヴィンテージレース。蚤の市を巡って買い付けたレースを、丁寧に手洗いし、ほつれを補修して、一点ものの付け襟へと仕立て直しています。きっかけは、祖母から受け継いだスワトウのレースでした。フランスのレースを蚤の市で見てみたいという思いが募り、人生初めての一人旅は、なんとパリへ。

長く時を重ねたレースには、ほつれや傷みもあります。そこにRingoさんは、丁寧に補修と補強を施します。
なかでも印象的なのが、自ら黒に染めるというこだわりです。

新しい生地を使うよりも何倍も手間のかかる仕事を通じて、新しい命を吹き込むRingoさんに、onomatopeeさんは深い敬意を寄せています。
二人を結びつけたのは、onomatopeeさんが感じた「相乗効果」でした。リネンの服に付け襟を重ねたときのお客さまの反応を見て、二つが組み合わさることで魅力が何倍にもなると気づいたのです。

pee
面白いのは、二人がコラボ作品を一緒につくっているわけではない、ということ。それぞれが独立したブランドとして別々に制作し、当日にその場で組み合わせています。
pee

不思議なほど、二人は「気が合う」のだと言います。向いている方向もゴールも、仕事のスピードも、イベントに持っていく点数まで似ている。Ringoさんは、出会いの頃をこう振り返ります。
onomatopeeさんが最初に「相乗効果」という言葉を言ってくれた通り、お互いを引き立て合うことで、それぞれに新しい魅力が生まれていると感じています。二つのブランドを合わせたコーディネートをお客さまにご提案して、奥行きのあるファッションを楽しむお手伝いができていることが、すごくうれしいんです。

縛りをかけ合わず、それぞれが自由に走るからこそ続いてきた関係。コロナ禍で百貨店のイベントが急に静かになったときも、二人で売り場を見直しながら、前を向いて手を動かしていたそうです。「onomatopeeさんへの信頼は?」と尋ねると、Ringoさんは「日頃からすべてにおいて全幅の信頼を寄せていますので、答えはすべてです」と笑います。
pee
好きなものを、好きと受け止めてくれる人へ
つくったものが初めて誰かの手に渡ったときの喜びを、onomatopeeさんは今も鮮やかに覚えています。
pee

イベントを活動の中心にしてきたonomatopeeさんにとって、minneはまた違う手ざわりを持つ場所です。
pee
届いた服を「子どもの入学式や結婚式に着ていきました」と、写真付きのメッセージで知らせてくれたお客さまもいたそう。人生の節目という大切な瞬間に寄り添う一着として選ばれたことは、onomatopeeさんにとって「この上ない幸せ」でした。
重ねることで生まれる、新しい表情
これからのことを、onomatopeeさんは「無理に広げるのではなく、続けていく中で見えてくるものを一つひとつ大切にしたい」と話します。いつか自分のアトリエで、お客さまと直接会えるイベントを開いてみたい。最近増えてきた海外からの問い合わせにも、すこしずつ応えていけたら——。
最後に、コラボ作品を楽しみにしてくれている方へ、メッセージをいただきました。

pee
1mmの違いを見つめ、言葉になる前の感覚をすくい取る。onomatopeeさんの手から生まれる服は、今日も誰かの気持ちの輪郭に、そっと寄り添っています。
ふたつの世界が出会う、コラボ作品のご案内

記事公開にあわせて、onomatopeeのリネン服とRingoのアンティークレースの付け襟が、minneに登場します。日常にも特別な日にも寄り添う、二つの空気が重なった装いを、ぜひご覧ください。
取材・撮影・執筆:真田英幸
一部写真作家提供
あなたもminneで作品を販売してみませんか?

minneは現在97万件以上を超える作家・ブランドによる1849万点以上の作品(※1)が、販売・展示されている、国内最大級(※2)のハンドメイドマーケットです。
つくり手がものづくりに集中できるよう、作品は代理人の手を通して届けることもできます。
「ものづくり」の世界がますます広がるminneで作品を販売してみませんか?
(※2)ハンドメイド作品の販売を主軸とする国内ハンドメイドマーケット運営会社2社の作家・ブランド数に関するIR資料公表数値及びサイト公表数値を比較。





