特集

新作おしえてvol.47「Mayさんの新作、白鳥のモビール」

作家さんにSNSで「新作」を募集し、編集部の目にとまった素敵な作品を、制作の背景と交えてご紹介していきます。今回ご紹介するのは、Mayさんの新作、「白鳥のモビール」です。

作り手は、Mayさん

May
育児・家事・仕事にと、毎日一生懸命なママたちが、目にした瞬間ふと癒されるような、温かみのあるフェルト作品を制作。
https://minne.com/@may-hdmd

Mayが生まれるまで

3人の子育てが少しだけ落ち着いた頃、ふっと現れたひとり時間。「この時間を使って何かに挑戦してみよう」と思ったMayさん。選んだのは、もともと好きだった裁縫でした。

月とキラキラ輝く星をモチーフにした「星空のモビール

May
わたしには3人の子どもがいます。末っ子が幼稚園に入ったらどこかで働こうと漠然と考え、子育てに専念してきました。しかし、長女が1年生の3学期に差し掛かった頃、急にひとりで校舎に入ることができなくなってしまいました。繊細な性格ながら何とか頑張ってきたものの、限界を迎えたのだと思います。それでもわたしが一緒なら登校することができたので、先生と相談の上、母子付き添い登校が始まりました。(そのときはそれが2年も続くとは思ってもいなかったのですが…)

May
家ではお母さん業をこなし、朝の8時から15時までは娘と一緒に小学生になるという生活は正直大変でした。 3年生になったある日、突然娘から「お母さん、もう学校に来なくても大丈夫だよ」と言われたときのことは今でも忘れられません。急にできた自分だけの時間。娘が勇気を出して一歩踏み出したように、わたしも新しいことを始めてみたいという気持ちが芽生えました。

May
もともと裁縫が好きだったので、ぱっと頭に思い浮かんだのが裁縫でした。それまではどうしても自信が持てず「自分でつくったものを販売する勇気はないよ」とまわりにもいっていたのですが、そのときは何でもできるような気がしたのです。
今では作品づくりが生活の一部になっていて、自分の時間がとても充実しています。挑戦することや失敗すること…今はどれも新鮮に感じられます。子どもたちも作品の発送を待つ箱を見ると「よかったね!」と一緒に喜び、応援してくれています。

大人がときめく作品を

やさしい色使いやキュートなモチーフ、細部までつくり込まれた丁寧な手仕事が魅力的な、Mayさんの作品。制作においてのこだわり、込められた想いについてうかがってみました。

お天気雨をモチーフにしたウォールデコレーション「お天気雨のクラウドモビール

May
過去の自分のように、つい自分のことを後回しにして頑張るお母さんや、初めて赤ちゃんを育てる新米ママが、目にした瞬間にふと癒されるようなアイテムをつくりたいと思いました。子どもがまだ赤ちゃんだった頃、カラフルなキャラクターもののベッドメリーを使っていたのですが、部屋のインテリアからそれがちょっと浮いていたのを思い出したんです。

May
赤ちゃんにとってはカラフルで触って遊べるものがいいのかもしれません。
でもそういったアイテムはたくさんあると思うので、わたしはリビングにもおしゃれに飾れて、大人がときめくようなモビールをつくろうと思いました。赤ちゃんと眺めながらのんびりお昼寝をする、そんなふうに使ってもらえたら嬉しいです。

新作は、白鳥のモビール

May
もともと白鳥のオーナメントやガーランドをつくっていました。わたし自身がそうなのですが、白鳥は大人の乙女心をくすぐる気がするんですよね。伏し目がちな目に小さなまつげを刺繍したロマンチックなアイテムで、お客さまからもご好評をいただいていました。そんな中「白鳥のモビールをつくる予定はありますか?」というお声を多くいただくようになり、生まれた作品です。

May
白鳥のモビールをつくる上で意識したことは、宙に浮かぶその空間だけまるでスノードームの中のような別世界に感じられること。より世界観をつくり出せるように、木枠にはシフォンのリボンを巻き、フェルトとの統一感をもたせました。リボンのエッジが切りっぱなしになっているのが、程よいアクセントになっています。

May
また、特にこだわったのは、白鳥の目の刺繍です。糸の本数を変えながら3針で仕上げるのですが、アイラインを引く気持ちで目尻がほんの少し上がるように仕上げています。

May
月や雲、白鳥を吊るす位置は、遠くから見たり近づいたりしながら何度も調整しました。やさしい風でモビールが回ると、白鳥が夜の湖を静かに泳いでいるように見えるところが、自分でもお気に入りです。

May
白鳥シリーズはお客さまから「ひと目惚れしました!」「癒されます」と言っていただけることが多く、そのたびに、こだわりをたくさん詰め込んでよかったなと、心から思います。

最後に、記事を読んでくださったみなさんに向けてメッセージをいただきました。

May
もうすぐminneを始めて1年が経ちます。お客さまからの温かいレビューやメッセージ、同期の作家さんからの励ましの言葉に支えられて今があります。minneに参加したことをきっかけに、顔の見えない繋がりの中にあるやさしい世界を知ることができました。わたしの好きを詰め込んだ作品が、「こういうのを探してた!」という誰かと出会えたら嬉しいです。
最後までお読みくださりありがとうございました。


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文 / 堀田恵里香