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【おいしいレシピ】カフェ風スイーツにも変身。白桃の簡単コンポート&ジャム

今がまさに旬の「桃」でつくる、コンポートとジャムのレシピをご紹介します。簡単につくれるうえに、フレンチトースト、パフェ、ドリンクなど、アレンジの幅は無限大です。

レシピ提供・文・撮影 Rieさん
フードスタイリスト。和歌山のパン屋さんで働いていたとき、山の上から見渡せる景色に魅了されて以来、自然の中での暮らしのとりこに。休日の過ごし方はもっぱら料理。好きな野菜はオクラと白ネギとれんこん。

桃の名産地・山梨から届いた、季節のおくりもの

ふと小腹が空いたときに食べるバナナ、冷凍室にしのばせてあるいちご...旬の果実がそばにあると、毎日のちょっとしたたのしみが増えるような気がします。

今回わたしがお取り寄せしたのは、桃の生産量全国1位を誇る名産地、山梨県の白桃です。

箱を開けると甘い香りがふわっと広がり、なんともしあわせな気持ちに。

「Playest JAPAN」さんの桃は、樹上完熟でおいしさを最大限に引き出すタイミングを見極めて収穫されているのだそう。減農薬、減化学肥料でつくられているので、子どもたちも安心してかぶりつけます。

スーパーで見かける多くの桃は、完熟前に収穫され、流通する数日の間に追熟されるので、とろっと柔らかい食感ですよね。

Playest JAPANさんの桃は樹上で完熟させ、採れたてを直送してくれるので、届いた直後はシャキッと硬めの食感。この新鮮な“シャキッと食感”を味わうのが、本場山梨流なのだとか。日を置くと柔らかくなるので、日をずらして食べれば食感の違いもたのしめそうです。

ちなみに、冷蔵庫に入れると水分が飛んでしまうので、届いたらすぐに箱から出し、風通しのいい場所に常温で置いてくださいね。食べる2時間ほど前に冷蔵庫に入れて冷やすのが、おいしく食べるポイントです。

白桃はこちら

そのまま食べてももちろんおいしいのですが、今回は硬い桃と柔らかい桃を使い分け、ジャムとコンポートをつくりたいと思います。どちらもシンプルな調理でさまざまな料理に活用できる、とっても万能なレシピですよ。

まんまるフォルムの白桃コンポート

まずは、硬めの桃を使ってコンポートをつくりましょう。

<材料>
・桃 2個
・はちみつ 70ml
・シナモンスティック 1本
・クローブ 3粒
・水 200ml
 

1、桃をさっと洗い、鍋に桃、はちみつ、シナモンスティック、クローブ、水を入れて中火にかけます。スパイスはお好きなものでアレンジをしても◎。

2、ひと煮立ちしたら弱火にし、10分ほど煮てそのまま冷まします。冷めたら皮をむき、完成です。保存容器に入れれば、3〜4日ほど保存できますよ。

スイーツに合わせてカフェ気分

フレンチトーストの上に桃のコンポートを丸ごと乗せれば、パッと目を惹く一品に。メープルシロップをかけていただきます。

桃のコンポートをスライスして、グラノーラとヨーグルトを重ねればパフェに。バニラアイスや生クリームも添えればリッチな味わいになりますね。

コンポートは硬めの桃を使うことで崩れにくく、おいしく仕上がりますよ。ぜひお試しください。

いろんな食材に相性ぴったりの白桃ジャム


続いて、柔らかめの桃でジャムをつくりましょう。

<材料>
・桃 2〜3個
・砂糖 桃の重量の50%
・スライスレモン 1/3個
 
1、桃は皮をむき、種を取り除いて角切りにします。


2、鍋に桃、砂糖、レモンを入れて混ぜ、30分ほど置きます。

3、弱火にかけ、アクを取り除きながらひと煮立ちさせて、15分ほど煮ます。

4、レモンを取り除き、保存瓶に入れて密封すればできあがり。

柔らかめの桃を使うことで、おいしく煮上がります。
お好みの濃さで炭酸水と割れば、夏にぴったりの手作り桃ドリンクになりますよ。

パンにブルーチーズとジャムを乗せ、塩気のあるハムをプラスしていただきます。生ハムやベーコンを焼いてあわせてもおいしそう。

クリームチーズやヨーグルトと一緒に食べるのもおすすめです。
サンドイッチやチーズケーキに添えたり、煮込み料理の隠し味にもなりそうですね。

慌ただしい毎日ですが、日々の天気を気にするように「今の旬の果実はなんだろう?」と思いを巡らせてみませんか。香りを想像したり、想像で口の中が酸っぱくなったりする瞬間も愛おしいもの。農家さんが時間をかけて育てた果実を、丁寧に料理することで、日々の暮らしに彩りとゆとりの時間を取り入れたいものですね。

「Playest JAPAN」について
Playest JAPANは、山梨で生まれ育った若手農家3人で結成した農家グループです。桃をはじめとする果樹の栽培、加工、販売を行っています。


代表の加賀見さんは、“本物の桃”を届けるために、3つの強いこだわりと信念をもって、栽培に取り組まれています。それは、「毎日畑に通い桃の様子を観察すること」、そして「安心して食べられる減農薬、減化学肥料でつくること」、「ギリギリまで樹上で完熟させ、本来のおいしさを最大限に引き出すタイミングで収穫すること」なのだと言います。

加賀見進さん
雨の日も風の日も、花が咲いてから1日も欠かさず畑に出向き、木や土、葉、新梢(しんしょう)の生育を観察します。毎日自然と語り合い、果樹の生産に取り組んでいます。汗を流し、自然と向き合ってできた桃をご堪能ください。

「Playest JAPAN」さんのギャラリーはこちら

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