❇︎完売❇︎ピアス 実ハ仲良シ

｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡:+* ﾟ ゜ﾟ 『実ハ仲良シ』 子猫のラドはひなたぼっこが大好きです。 窓の近くにフカフカのクッション。 これがラドの特等席です。 今日もラドはいつものように 散歩から帰って来てクッションへ。 ある日、 ラドの特等席があった場所に小さなカゴが。 ラドが近づくと、そこには一羽の小鳥が。 小鳥はラプ。 ラプはラドに気づくと一言。 「昼寝するだけの呑気なヤツ〜。」 それから毎日ケンカです。 ラドはラプに猫パンチをお見舞いしてやりたいのですが、 鳥かごがあり届きません。 それを見てラプは笑います。 そして、しばらくすると羽をパタパタさせています。 ラドは悔しい気持ちになりました。 そんな毎日が過ぎていき、 ある日、いつものように散歩から帰って来て ひなたぼっこしようとクッションに向かうと、 ラプがいつものように 羽をパタパタしていました。 ラドはフンッと無視しました。 しかし、パタパタしているラプが気になり、 何をしてるのか聞いてみました。 すると、ラプは 「なんでもないやい」 ラドはまたからかわれたと腹が立ちました。 ふと窓の外を見ると、 ラプと同じような小鳥が葉っぱを加えて飛んで行きました。 ラドは気付きました。 自分は散歩や、ひなたぼっこを自由にできます。 しかし、ラプは小さな鳥かごの中で 羽をパタパタするか、 ラドをからかうかしかできません。 次の日、ラドは散歩の途中、 葉っぱを一枚くわえました。 そして、帰るとラプの鳥かごに その葉っぱを入れました。 次の日も次の日も。 散歩の度に葉っぱを1枚持って帰りました。 ラプの鳥かごが葉っぱでいっぱいになった ある日。 ラプは一言。 「森みたいになっちゃったじゃないか。」 ラドには「ありがとう」とちゃんと聞こえました。 ｡:+* ゜ *+:｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡:+* ﾟ ゜ﾟ