生まれ宿る先を間違えた 欠け耳のハッチ。
★素材等★
手足が曲がり自立します。
手のひらにマグネットが仕込んであります。メモスタンドなどにも。
素材は粘土/フェイクファー/ビーズ/ワイヤーなどです。
お迎えしてくださった方には
ハッチの「ちいさなおはなし」をプレゼントいたします♡
★ハッチのちいさなおはなし★
紅花畑に囲まれた養鶏場では、温められた卵たちが小さく揺れていよいよ孵化の瞬間を迎えようとしています。卵たちはコツコツ音を立ててその殻を破り、小さなくちばしが中から覗いてピィピィ鳴きました。お母さんは愛おしそうに見守っていましたが、一つだけほかの卵とは違って、くちばしの代わりに欠けた丸い耳が覗きました。
お母さんは注意深く覗き込み、おそるおそる殻を破る手伝いをしてやると、黄色のふわふわがころんと転げ出てきたのです。ひよこの兄弟とは似ても似つかないその姿にびっくりしたお母さんでしたが、間違いなく自分の産んだ卵から出てきたその子を変わらず愛しました。
黄色のふわふわはここがどこかわからないようでした。お母さんは羽を広げてそばに招き入れると、ふわふわの瞳を覗き込みます。ふわふわはおずおずとしゃべり始めました。「あのねお母さん…ぼく、ハッチっていうの。ぼく…間違ってしまったみたいなの」小さな手を後ろ手にしてうつむくハッチに、お母さんは間違ってしまったことって?と尋ねると、ハッチは卵の中で眠っていたころの話をし始めました。
空から降りてきて来る時にちいさな丸い種に宿るように言われたのだけれど、どうやら種を間違えたみたいだということです。丸くて小さな黄色い花の咲く種はこの辺にあったはずなのに…と。
お母さんは笑って、鶏小屋の外をごらん、といいました。そこには風にそよいだ紅花の花が揺れていました。ハッチは耳まで真っ赤にして、宿る核を間違えたことを恥じました。そしてはぐれた寂しさにうるみ始めた瞳から涙がこぼれそうになって…。お母さんは頬を寄せてハッチを抱きしめました。うっかり屋の紅花の妖精、宿る先を間違えてもおまえは私の子に間違いはないよ。ハッチは笑ってお母さんに抱き着きました。他の兄弟も寄ってきてハッチの体にふわふわの体を押し付けました。夏のさわやかな風が家族を包んあとで鮮やかな紅花をひと撫でして空へ帰り、ハッチの無事を天に伝えました。
生まれ宿る先を間違えた 欠け耳のハッチ。
★素材等★
手足が曲がり自立します。
手のひらにマグネットが仕込んであります。メモスタンドなどにも。
素材は粘土/フェイクファー/ビーズ/ワイヤーなどです。
お迎えしてくださった方には
ハッチの「ちいさなおはなし」をプレゼントいたします♡
★ハッチのちいさなおはなし★
紅花畑に囲まれた養鶏場では、温められた卵たちが小さく揺れていよいよ孵化の瞬間を迎えようとしています。卵たちはコツコツ音を立ててその殻を破り、小さなくちばしが中から覗いてピィピィ鳴きました。お母さんは愛おしそうに見守っていましたが、一つだけほかの卵とは違って、くちばしの代わりに欠けた丸い耳が覗きました。
お母さんは注意深く覗き込み、おそるおそる殻を破る手伝いをしてやると、黄色のふわふわがころんと転げ出てきたのです。ひよこの兄弟とは似ても似つかないその姿にびっくりしたお母さんでしたが、間違いなく自分の産んだ卵から出てきたその子を変わらず愛しました。
黄色のふわふわはここがどこかわからないようでした。お母さんは羽を広げてそばに招き入れると、ふわふわの瞳を覗き込みます。ふわふわはおずおずとしゃべり始めました。「あのねお母さん…ぼく、ハッチっていうの。ぼく…間違ってしまったみたいなの」小さな手を後ろ手にしてうつむくハッチに、お母さんは間違ってしまったことって?と尋ねると、ハッチは卵の中で眠っていたころの話をし始めました。
空から降りてきて来る時にちいさな丸い種に宿るように言われたのだけれど、どうやら種を間違えたみたいだということです。丸くて小さな黄色い花の咲く種はこの辺にあったはずなのに…と。
お母さんは笑って、鶏小屋の外をごらん、といいました。そこには風にそよいだ紅花の花が揺れていました。ハッチは耳まで真っ赤にして、宿る核を間違えたことを恥じました。そしてはぐれた寂しさにうるみ始めた瞳から涙がこぼれそうになって…。お母さんは頬を寄せてハッチを抱きしめました。うっかり屋の紅花の妖精、宿る先を間違えてもおまえは私の子に間違いはないよ。ハッチは笑ってお母さんに抱き着きました。他の兄弟も寄ってきてハッチの体にふわふわの体を押し付けました。夏のさわやかな風が家族を包んあとで鮮やかな紅花をひと撫でして空へ帰り、ハッチの無事を天に伝えました。