レジンで夜空と天然石を閉じ込めたバックチャームです。
スプーンはピンバッチになっています。
スプーンとスクエアモチーフはチェーンで繋がっていますので
星型チェーン+スプーンバッチでお好みの位置に取り付けてみてくださいね(写真2枚目参照)
+++++++++++
コポコポと、サイフォンの中のお湯が音を立てている。
店の中は、なんとも言えない芳しい珈琲の香りで満たされていた。
「いらっしゃいませ」
マスターは、思ったよりも若い男だった。
こんな寂れた裏通りにある喫茶店にしては、洒落た外見。
「どうぞ、お好きな席へ」
独りで珈琲を楽しむときは、いつもカウンターと決まっている。
腰掛けて店内をぐるりと見渡す。全体的に薄暗いのは何故かと思っていたが、
表の看板通り、見上げれば天井にはプラネタリウムのような星空が広がっている。
しかも星たちは(恐らくは電球か何かだろうとは思うが)空にある星と同様に明滅をしているのだ。
「銀河喫茶店」
それがこの不思議な喫茶店の名前だ。
いつも通っていたはずの道に、あるはずのない裏路地。
好奇心で入り込んでみれば、そこは初めて見る喫茶店。
店内は外からは窺い知ることができない程薄暗かったが、芳しい珈琲の香りに誘われて入店してしまった。
「ここは、いつから?」
「新月の間だけ、開くんですよ」
「そんな短い間だけ?」
「ええ、珈琲に合う星が、なかなか手に入らないんです」
「・・・星が?・・・手に?」
マスターは意味深に微笑むと、そっと目の前に珈琲カップを置いた。
カップの中には、深い銀河のような珈琲がゆらゆらと揺れている。
「混ぜる時は、そうっと・・・でないと星が、弾けてしまいますから」
マスターが差し出した砂糖壺の蓋を開けると、中に入っている銀色に瞬く小さな星がチカチカと音を立てる。
小さなスプーンでそっと掬うと、それを珈琲の中にゆっくりと入れた。
しゅわしゅわ、と星が小さく歌うように沈んでゆく。
見つめていると、時間が止まっているような不思議な感覚に襲われる。
「銀河喫茶店へ、ようこそ」
マスターがにっこりと微笑みながら呟く。
それに呼応するように、天井の星たちがキラキラと小さなひかりを降らせた。
+++++++++++++
レジンで夜空と天然石を閉じ込めたバックチャームです。
スプーンはピンバッチになっています。
スプーンとスクエアモチーフはチェーンで繋がっていますので
星型チェーン+スプーンバッチでお好みの位置に取り付けてみてくださいね(写真2枚目参照)
+++++++++++
コポコポと、サイフォンの中のお湯が音を立てている。
店の中は、なんとも言えない芳しい珈琲の香りで満たされていた。
「いらっしゃいませ」
マスターは、思ったよりも若い男だった。
こんな寂れた裏通りにある喫茶店にしては、洒落た外見。
「どうぞ、お好きな席へ」
独りで珈琲を楽しむときは、いつもカウンターと決まっている。
腰掛けて店内をぐるりと見渡す。全体的に薄暗いのは何故かと思っていたが、
表の看板通り、見上げれば天井にはプラネタリウムのような星空が広がっている。
しかも星たちは(恐らくは電球か何かだろうとは思うが)空にある星と同様に明滅をしているのだ。
「銀河喫茶店」
それがこの不思議な喫茶店の名前だ。
いつも通っていたはずの道に、あるはずのない裏路地。
好奇心で入り込んでみれば、そこは初めて見る喫茶店。
店内は外からは窺い知ることができない程薄暗かったが、芳しい珈琲の香りに誘われて入店してしまった。
「ここは、いつから?」
「新月の間だけ、開くんですよ」
「そんな短い間だけ?」
「ええ、珈琲に合う星が、なかなか手に入らないんです」
「・・・星が?・・・手に?」
マスターは意味深に微笑むと、そっと目の前に珈琲カップを置いた。
カップの中には、深い銀河のような珈琲がゆらゆらと揺れている。
「混ぜる時は、そうっと・・・でないと星が、弾けてしまいますから」
マスターが差し出した砂糖壺の蓋を開けると、中に入っている銀色に瞬く小さな星がチカチカと音を立てる。
小さなスプーンでそっと掬うと、それを珈琲の中にゆっくりと入れた。
しゅわしゅわ、と星が小さく歌うように沈んでゆく。
見つめていると、時間が止まっているような不思議な感覚に襲われる。
「銀河喫茶店へ、ようこそ」
マスターがにっこりと微笑みながら呟く。
それに呼応するように、天井の星たちがキラキラと小さなひかりを降らせた。
+++++++++++++