作品説明
若く才能あるピエロだった骸 フー。
★フーについて★
身長14.5cmほどのおとこのこ
★素材等★
手足が曲がり自立します。
手のひらにマグネットが仕込んであります。メモスタンドなどにも。
★フーのちいさなおはなし★
静かにひそやかに、彼は見送られた。
化粧を拭われても表情は悲しみに歪んでいて僕は胸が痛んだ。
額の傷はエンバーミングによって綺麗に隠されている…
親愛なるフー。
なんでこんな風な改まった手紙をって君はおかしく思うだろうけど、たまにはいいじゃないか。
君の頑張りを僕はいつも舞台袖で見ている。
君がおどけてみせる姿は、観客席とここではきっと違って見えるんだろうな。君の瞳はいつも真剣だ。
本当は上手なくせに玉乗りをしくじったり、キャッチし損ねたボールを頭で受けたりしているのを見てバカやるのも楽じゃないよなって。
今日は君のステージデビューの日だったろう?お祝いにこれからあの店で食事をしようよ。
まだまだぺーぺーなせいかうまく立ち回れないことも多くて、
支配人に叱られたり、関係ない雑用押し付けられたりすることもあるけど、
僕は君が一緒でよかったって思ってるんだ。
普通だったら辞めてやるって思う仕事もさ、フー、君がいるから僕は乗り越えてこられたんだ。
出会ってすぐのころ、僕は君がとんでもないスピードで難しい技を飲み込んでモノにしていく姿を見て、ただものじゃないって思ったんだ。
才能があるこんなすごいやつが、こんな寂れたサーカスでやってていいのかってね。
僕はね、君がもっとでっかいステージでやるべきだって思ってるんだ…。
いずれ超すつもりで追いついていくから、そん時は一緒に出よう、こんなところ。
フーは笑われていた、いつものように。
しかしこの地域はあまり治安が良くなく、客の質も悪かったせいで、酒に酔った者が観客席に座ることも多かった。
明らかに酒癖の悪そうなやつらが角瓶を持って騒いでるのを見て、僕はヒヤヒヤしていた。
そして悪い予感は的中してしまったんだ。投げられた瓶はフーの額をかち割った。
倒れて痙攣するフーをやつらは笑ったんだ。
親愛なるフー、僕は君を笑ったりなんかしない。
僕は君をただの一度も笑ったりなんかしなかったのに。
若く才能あるピエロだった骸 フー。
★フーについて★
身長14.5cmほどのおとこのこ
★素材等★
手足が曲がり自立します。
手のひらにマグネットが仕込んであります。メモスタンドなどにも。
★フーのちいさなおはなし★
静かにひそやかに、彼は見送られた。
化粧を拭われても表情は悲しみに歪んでいて僕は胸が痛んだ。
額の傷はエンバーミングによって綺麗に隠されている…
親愛なるフー。
なんでこんな風な改まった手紙をって君はおかしく思うだろうけど、たまにはいいじゃないか。
君の頑張りを僕はいつも舞台袖で見ている。
君がおどけてみせる姿は、観客席とここではきっと違って見えるんだろうな。君の瞳はいつも真剣だ。
本当は上手なくせに玉乗りをしくじったり、キャッチし損ねたボールを頭で受けたりしているのを見てバカやるのも楽じゃないよなって。
今日は君のステージデビューの日だったろう?お祝いにこれからあの店で食事をしようよ。
まだまだぺーぺーなせいかうまく立ち回れないことも多くて、
支配人に叱られたり、関係ない雑用押し付けられたりすることもあるけど、
僕は君が一緒でよかったって思ってるんだ。
普通だったら辞めてやるって思う仕事もさ、フー、君がいるから僕は乗り越えてこられたんだ。
出会ってすぐのころ、僕は君がとんでもないスピードで難しい技を飲み込んでモノにしていく姿を見て、ただものじゃないって思ったんだ。
才能があるこんなすごいやつが、こんな寂れたサーカスでやってていいのかってね。
僕はね、君がもっとでっかいステージでやるべきだって思ってるんだ…。
いずれ超すつもりで追いついていくから、そん時は一緒に出よう、こんなところ。
フーは笑われていた、いつものように。
しかしこの地域はあまり治安が良くなく、客の質も悪かったせいで、酒に酔った者が観客席に座ることも多かった。
明らかに酒癖の悪そうなやつらが角瓶を持って騒いでるのを見て、僕はヒヤヒヤしていた。
そして悪い予感は的中してしまったんだ。投げられた瓶はフーの額をかち割った。
倒れて痙攣するフーをやつらは笑ったんだ。
親愛なるフー、僕は君を笑ったりなんかしない。
僕は君をただの一度も笑ったりなんかしなかったのに。