作品説明
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https://minne.com/items/46224333
イベントリスト
https://minne.com/items/46379752
ーーー
午後の陽射しが夕暮れを呼んでいる。
魔法使いの祝宴に剣使いと舞うという。
余興の剣舞。
多くは剣使いが独りで披露用の剣を選び、真剣にて舞われる。
黒(ダーク)の魔法使いは若年で、千年に一人と讃えられた剣の名手・水晶公に手解きを受けた、片手中振北西方剣の名手。
片や剣使いは小刀から古今東西の両手大振剣まで刃物と名の付く物なら何でも御座れの究者、白(セント)の今では異端抹殺リスト一番手、呼ばれ名・白無双。
流石に剣では黒方の分が悪かろうとの前評判は、思う者、この場で口にする者共に皆無だった。
何故か。黒方は阿修羅であり、誰より分の悪さを知っている。ならばきっと何かするはず。何をしてくる? 皆の関心はそこにあった。
誰もこれが祝宴の余興とは思っていない。
小学生三人は始まる前から場の空気に圧され、一人は口を開き、一人はぎゅっと口を締め、一人はとめどなく喋り続けていた。
演場に二人の舞い手が歩み出た。
観客は拍手を忘れ、真剣どころか剣無しというのにスタッフ全員までもが立ち観る会場は打ち静まって、背合わせに立つ二人を期待と集中が取り巻いていた。
剣使いが相手にだけ聴こえる、音を殺した声音で言った。
「ハピバス♡」
相手は声では応えなかった。微かな笑みの気配から、ふ、と息を発すと同時に見えずの剣(ソード)が閃いた。
キィイイイイインン
と響く音を誰もが観た。
だがしかし、二人の手に剣は無い。
唸りが双弧を描く。
薙がれ払われ突き退き躱し流す度に双弧が獣の跳躍の様で空中に描かれる。唸りがそれを追い、身がそれを操る。全身全霊を以って‥‥
確かにそれは舞と呼ぶほど美しい躍動の連続だった。それも二つ相応で‥‥
舞手が舞うのではない。剣が、剣の所作が舞っているのであった。
そしてその太刀筋に居合わせれば容易く絶命する。
それほど両者全開で気込めした試行(ためしあい)であった。
剣に込めた全てを動に変えて両者の面は煌めき瞳に宙が宿っていた。
ーーふぅん(そっちにそう育った^ ^知ってる阿修羅は200年以上前の阿修羅)ーー
白無双は自分に驚きを与えてくれる相手を大いに歓迎した。
ッカ キィンン
相手の剣を弾き合う。弾かれると同時に次の刃物が寸分狂わず身に収める場所より出(いで)て煌めきを放つ。
カッ カカッ
短刀が投じられ剣の弧円に直線を飾る。
その直線の、瞬時に消え去る速度、溜め、重み、圧
互いの身に触れず体術の蹴りも手刀も無くひたすらに金属性の円弧が生まれ、踊り、消えつづく。
ゥ オォォンンン
相手の肩口を捉えた素早く圧深い一太刀
狙われの肩口を後ろ退きし、半身となって退いた手先で背中(せな)の短刀を指間に三本挟み、相手の円弧を躱しざま体を戻す勢いに乗せて三本投じ
シウゥウウンッッッ
余韻が消える前には懐から見事な造りの反り短剣が出(いで)
先に投じた三本を横走り避ける相手に異なる角度から短剣を投じ
それも先より緩速で
相手の避け場は限られた
その一点に異なるスピードで留目(トドメ)が飛ぶ
相手の目が光る
次の瞬間、試行者二人が空(くう)に跳んだ
一人は留目を避ける為に
一人は跳び避けるだろう相手を打つ為に
観客は微動だにせず皆、身を停していた。
試行に惹き寄せられるように
呼ばれ名 無月には全ての太刀 小太刀 剣 大剣 飛道具が視えていた。その寸(長さ)・刃巾(幅)・刃厚(厚み)。
刃の仕上り、握りの巻材、鍔(ツバ)の紋様までもが観える気がした。
息ができぬ程面白く、興がぐいぐいと己れの内の熱を上げた。
ふと気付けば後ろに知らぬ者の気配がある。
転生(てん)じた御子の蜘蛛だった。
留目の一太刀は縦真っ直ぐに降ろされた。身を丸めても逃れ得ない縦太刀筋。空中でまして長刀で勢いを殺さぬままに垂直断ちができる者はそういない。
この後、四分円を返し舞し横払が来る。
☟下段へ
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午後の陽射しが夕暮れを呼んでいる。
魔法使いの祝宴に剣使いと舞うという。
余興の剣舞。
多くは剣使いが独りで披露用の剣を選び、真剣にて舞われる。
黒(ダーク)の魔法使いは若年で、千年に一人と讃えられた剣の名手・水晶公に手解きを受けた、片手中振北西方剣の名手。
片や剣使いは小刀から古今東西の両手大振剣まで刃物と名の付く物なら何でも御座れの究者、白(セント)の今では異端抹殺リスト一番手、呼ばれ名・白無双。
流石に剣では黒方の分が悪かろうとの前評判は、思う者、この場で口にする者共に皆無だった。
何故か。黒方は阿修羅であり、誰より分の悪さを知っている。ならばきっと何かするはず。何をしてくる? 皆の関心はそこにあった。
誰もこれが祝宴の余興とは思っていない。
小学生三人は始まる前から場の空気に圧され、一人は口を開き、一人はぎゅっと口を締め、一人はとめどなく喋り続けていた。
演場に二人の舞い手が歩み出た。
観客は拍手を忘れ、真剣どころか剣無しというのにスタッフ全員までもが立ち観る会場は打ち静まって、背合わせに立つ二人を期待と集中が取り巻いていた。
剣使いが相手にだけ聴こえる、音を殺した声音で言った。
「ハピバス♡」
相手は声では応えなかった。微かな笑みの気配から、ふ、と息を発すと同時に見えずの剣(ソード)が閃いた。
キィイイイイインン
と響く音を誰もが観た。
だがしかし、二人の手に剣は無い。
唸りが双弧を描く。
薙がれ払われ突き退き躱し流す度に双弧が獣の跳躍の様で空中に描かれる。唸りがそれを追い、身がそれを操る。全身全霊を以って‥‥
確かにそれは舞と呼ぶほど美しい躍動の連続だった。それも二つ相応で‥‥
舞手が舞うのではない。剣が、剣の所作が舞っているのであった。
そしてその太刀筋に居合わせれば容易く絶命する。
それほど両者全開で気込めした試行(ためしあい)であった。
剣に込めた全てを動に変えて両者の面は煌めき瞳に宙が宿っていた。
ーーふぅん(そっちにそう育った^ ^知ってる阿修羅は200年以上前の阿修羅)ーー
白無双は自分に驚きを与えてくれる相手を大いに歓迎した。
ッカ キィンン
相手の剣を弾き合う。弾かれると同時に次の刃物が寸分狂わず身に収める場所より出(いで)て煌めきを放つ。
カッ カカッ
短刀が投じられ剣の弧円に直線を飾る。
その直線の、瞬時に消え去る速度、溜め、重み、圧
互いの身に触れず体術の蹴りも手刀も無くひたすらに金属性の円弧が生まれ、踊り、消えつづく。
ゥ オォォンンン
相手の肩口を捉えた素早く圧深い一太刀
狙われの肩口を後ろ退きし、半身となって退いた手先で背中(せな)の短刀を指間に三本挟み、相手の円弧を躱しざま体を戻す勢いに乗せて三本投じ
シウゥウウンッッッ
余韻が消える前には懐から見事な造りの反り短剣が出(いで)
先に投じた三本を横走り避ける相手に異なる角度から短剣を投じ
それも先より緩速で
相手の避け場は限られた
その一点に異なるスピードで留目(トドメ)が飛ぶ
相手の目が光る
次の瞬間、試行者二人が空(くう)に跳んだ
一人は留目を避ける為に
一人は跳び避けるだろう相手を打つ為に
観客は微動だにせず皆、身を停していた。
試行に惹き寄せられるように
呼ばれ名 無月には全ての太刀 小太刀 剣 大剣 飛道具が視えていた。その寸(長さ)・刃巾(幅)・刃厚(厚み)。
刃の仕上り、握りの巻材、鍔(ツバ)の紋様までもが観える気がした。
息ができぬ程面白く、興がぐいぐいと己れの内の熱を上げた。
ふと気付けば後ろに知らぬ者の気配がある。
転生(てん)じた御子の蜘蛛だった。
留目の一太刀は縦真っ直ぐに降ろされた。身を丸めても逃れ得ない縦太刀筋。空中でまして長刀で勢いを殺さぬままに垂直断ちができる者はそういない。
この後、四分円を返し舞し横払が来る。
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作品情報
サイズ
🥂ログ🎭楽屋+裏庭🎂AA Aバースデーパーティー続き❶
発送までの目安
120日
配送方法・送料
ゆうパケットポストmini
0円(追加送料:0円)
全国一律
全国一律
購入の際の注意点
☟続き
阿修羅は笑んでいた。
袖奥から短刀を出(いだ)し両手に構える。これで小刀類最後の貴銀短刀(ミスリルショートソード)。
白無双も口端に笑みの気配が見える。避ければ更に喜ぶだろう。
そうだ。あの頃、いつも此処迄だった。
阿修羅に策は無い。敢えて策を講じない。
伊邪那美に救えなくとも、魂界に潜れる奴が居る。
死してもどちらかが呼び戻すだろう。
強者と相対せるのだ。
ただひたすら己の全力を出し切る。
その一点のみ。
恐ろしい圧で垂直に空気が裂かれてゆく。
頭上で間合いを気合わせ、逆らう事無く同方向に短剣を両添えして流れに合わせ頭から落下する。
断たれる事を微塵も思わず相手の長刀に飛び込む。
見事な気合わせがあってこその技だった。
二人が東方の体技で地に爪先を着ける。踵まで着かせず互いに遠距離を取った。
翼使がかつて阿修羅との対戦で使った技だ。
白無双の快活な笑い声が聞こえる。
これでやっと奴も本気になるだろう。
一分ぐらいは保ちたいな。笑み混じりに、ふうと息を吐く。
そうして阿修羅は最後の小型剣を腰の鞘から抜いた。
相手の足元を薙ぎ、首筋を狙い、受けて流す。
ギンンッッ ンン ンンン
一つとて同じ角度の弧円無く、跳ね、跳び、後退り、攻め入る。全ての動が円弧を舞う。
両者小刀類を使い切り、舞われる円弧を飾る直線は無い。
ギンッッッ カカッ ガッッ キンン ガッ
真剣の、惜しみなく能力(ちから)を出し切る圧。笑みに似た光と影を纏って。
ふふ… 己れの全力が全力で返され更に返し返す終わらぬ愉悦。
サク
微かな音がした。
その前に両者は足を停めていた。
伊邪那美より一息早く謎3が動いた。
「底から支える!」「あいよっ!」
伊邪那美も駆けていた。
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剣舞部分は、詳細テキストモード。パス・チケット・ガイド利用時にお楽しみ頂けます見本。さあ前のページに戻ってデザートが出てくるのを待とう^ ^後日です
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▪️後日譚
翌朝。
謎3は伊邪那美と看護を交代した。
「治癒幕は術掛けしといたよ」
「おう。目ぇ覚ましたか?」
「ひと月ほどブラブラするってさ」
「となると傷は精神(あっち)か」
「ふん… あいつの全力の気込め、受けちまってるからねえ」
Q&A……?
Q「カナだよー あのねー まなつ30年のイベント、12がつでおわったら、どうなるのー?」
A「聞いていない」
K「えーー」
I「まださ、イベントもやってんだかやってないんだか、わかんない状態だろ。工事終わったら何か少しゃわかるんじゃないかい」
K「そっかー」
S「オレ、噂聞いたっす。何か面白い事になるらしいす」
I「あはは、ソレじゃ何もわかんないのと同じだよ」
E「タカシも来年は原稿書きがメインじゃろ。ボリボリ。このイベントが無事締め括れれば、めでたしじゃろのう。ムシャムシャ」
S「あ、何齧ってるんすか?」
E「わしの畑の人参じゃよ」
K「うーまーそーー♩」
E「ほれ」長衣(ローブ)の袷せを開くと裏いっぱいに人参が差してあり^ ^「採りたてじゃぞい」
K「わーーー♩」
S「いただきまあす♫」次々にぬいちゃ周りに投げ。
しばしボリボリタイムw
K「なぞりん(もう誰も謎の人とか呼ばず^ ^)だいじょぶかなー‥‥」
I「剣舞(バースデーパーティーの試し合い)ん時のだろ? 傷なら完治してるよ」
A、知ってるけど話す気無し^ ^ パイプ椅子に腰掛けたまま齧りかけの人参掴んで脚組んで夜空眺め中。
S「一瞬、すげえ僅かだけど、気、抜きましたよね」
謎の人2、いつのまにかいて、Aの人参奪って食い終わりw「はい♩」挙手^ ^
IもEもニヤニヤ。
KとS「「なんで」すか?」A、どっかヨソ向いたまま聞き耳^ ^
謎2「カンよ♩(KとSうんうん)うっかり昔のことでも思い出しちゃったみたいに見えた」
S「昔、昔… そか、負けた時の事でも思い出したんすかね」
他の全員吹き出し。カナ、あ、Kですら吹き出し。
謎2、すっごいイイ笑顔でAの背後から首に腕回し^ ^「(答え)合ってた?♩」
IもEもKも笑顔でその場(ファンマーケット写真館屋上)を離れ。
え? え?え?状態のS、慌てて追って行きw
あっちの世界ほどじゃないけれど、いい感じの夜空。
A夜空眺めながら「あれはハンデ」
謎2、背中からアゴをAの肩に乗せたまま聞いてたり^ ^ 視線の先はやっぱり夜空。
A「奴は自分が思い出し、隙が出来る事を知っていて尚、試行(試し合いすること)を誘ってきた」
謎2「…もしかして。それが(バースデー)プレゼント?」
A「そう。そして今の自分の心内(こころうち)も確かめたかったんだろう」
謎2「(200年以上も前に恋仲だった)あなたがどう出るかも含めて」
A「そうだろうな…」
謎2「解説しよう。(A笑い出し) 微塵の隙も無いあなたを見て、試し合いに集中していた なぞりんの緊張がふっと解けたりしてー♩ ちょっとだけー、懐かしいコトとか思い出しちゃったりー?」
A「カナの真似してる?」
なぞつー「うんっ♩」
笑ったまま、しばし夜空と秋の気配が混じる風を聴き。
謎2「いつかご馳走しなくちゃ…」
A静かに頷きの気配。
謎2、アゴどけてスックと立つと「(いっちょ)酔りますか」
二人、写真館の屋上を離れて、妖精ガーデンから白い箱に乗らずに、透明球ミニ、クリスタルホールに直行。ばあ茶屋へ。魔術師便利w
やっぱりいた、I、E、K、S^ ^ 店の外まで響く声。
S「ええええええっっ、オレそれ知らなかったすーー」
I「何寝惚けてんだい。あたしから聞いたっつって、周りに触れ回ってたのはあんただろが」
K「わはわは♩ あーっ♩ いらっしゃいませーー♩」なぞつー♩とぶいサイン交換w
Eは、畑で大根でも食おうかのうトカ言って立ち、席を空けてくれたりなんだり。
今宵も更けゆく秋夜とキャラず^ ^
後日。謎3、阿修羅に「奴に聞け」と言われて思わず来てしまい^ ^
「よう」
「あー 魂ちゃん」
「(誰だよそりゃ)元気そうじゃねえか」
「姐サンの(細胞とかの)繋ぎが最高でさ」
「だろな。ちょっと様子診させてもらうぜ」
「(魂界まで)潜る?」
「行かねえよ」
「今度連れてってよ」
「・・・・おめえなら大丈夫かもな。………」
受けてカニぶい^ ^
「身体(からだ)は大丈夫だな。後は精神(インナー)の傷だが、そっちは誰にも治せねえ」
「傷? 誰の」
「おめえのだよ」
晴れ晴れ「傷なんて無いよ♩(ぶい^ ^)」
「? 何強がってんだよ」
「ナイナイ、俺、強がり(それ)無理な性質(たち)」
「・・・・」
「かっかっか(円の真似^ ^)何じゃい、そんなに阿修羅が心配かのぉ」
「この野郎(と言いつつも笑ってしまい)」
「これ聞いたら安心するかもよ。俺が隙見せちゃったとき、何見てたと思う?」
「阿修羅だろ。想い出の中の」
快く爆笑「俺が見たのは阿修羅じゃないよ」
「?・・・」
「太古の火の精霊。女神阿修羅サマだぜ。あれ?・・あんた達は見て、…そうか。(治療役の)待機席に居たのか」
俄然話聞きたくなり「化けた(爺婆の術じゃないやつ^ ^)のか?」
喜々「凄化け♩ 俺が隙作っちゃうぐらいだもん」
「本人は? 気づいてたか」
「確かじゃないけど。あれは気付いてないかもね。うらやま(しい)?」
「まあな(羨ましくない奴なんているのかよ)」^ ^
寝台から両腕を伸ばし月光の深い煌めきを浴びるようにして「俺が本気出したとたん。・・・選んだんだな阿修羅・・死んでも構わないってほう・・・。俺も隠れるばっかりでさ。長いこと全力の壁越え、ご無沙汰だったんだよねえ・・。
こっち(世界)ってさあ、空気薄いでしょ。術師のあんた達、辛くない?
阿修羅も全力の壁、越えたくなったのかもね。……俺もさ、本気出すなら辿り着く、行くなら行く、だからさ。それで…………。
気づいたら、ほんとに舞ってた。
かなり危ういぜコレって事、平気でやれちゃう。
もう、阿修羅いつどうやって殺そうなんて、どうでもよくなっちゃってさー・・・
楽しかったなー あれ」すっごく遠い目のキラキラ顔^ ^
ふと謎3を見て「月、行くんだって? 俺も連れてってもらおうかな」
「………。爺婆に頼んでみろよ」
「だよねえ。行ってみたいな、外宇宙・・・♩」
「仕方無えな。俺が魂界から宙に蹴り出してやるよ」
「わーー♩ いたそーー♫」