白い釉をまとった、手のひらにおさまるほどの男性の座像です。リサ・ラーソン(Lisa Larson)が1978年に制作し、底部にその年を示す「-78」が記されています。1978年は、彼女がグスタフスベリ(Gustavsberg)の工房に在籍した最後期にあたります。長く所属したこの名窯での円熟した時期に生まれた作品で、コレクターからの評価も高い年代の作品です。
リサ・ラーソンは、愛らしい動物たちで広く親しまれた作家として語られることがほとんどです。けれどもこの座像は、その「かわいい」という形容からは静かに距離を置いています。ここに見えるのは、土と向き合い造形そのものを彫り起こす、陶芸家としての横顔です。
体を斜めにくねらせ、身を乗り出すように首を前へ伸ばしています。背はやや丸まり、そして両の手は、はじめからありません。顔をわずかに傾けて視線を横へ流すその佇まいには、不器用さや不自由さ、世の中をうまく渡れない者の不憫さが感じ取れます。人の世の不条理をそっと象った作品といえます。手のひらに乗る小さな像でありながら、これだけの情感を宿す造形は、さすがという一語に尽きます。
そうした時代背景を踏まえると、この作家性の強い像には、いっそうの重みがあります。うつむきがちなその佇まいには、時代の空気もまた静かに重なって見えていきます。その二年後、リサがグスタフスベリを去った1980年の43cm大皿もまた、同じ冬の時代に澄んだ青釉で描かれた一枚です。
白い釉の下からは、ざらりとした素地の手ざわりがのぞきます。つるりとした均質さではなく、土と炎の痕跡を残したシャモットと呼ばれる硬質さと土の荒々しさを両立させた仕上げです。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・作品名:座る男性像
・年代:1978年
・製造国:スウェーデン
・サイズ:高さ18.3cm 幅7cm
コンディション:欠け・割れ・ヒビはなく、釉薬の状態も良好です。1978年の制作当時の姿をそのまま保った完品です。底にはリサ・ラーソンによる「-78」の年号サインが残ります。
白い釉をまとった、手のひらにおさまるほどの男性の座像です。リサ・ラーソン(Lisa Larson)が1978年に制作し、底部にその年を示す「-78」が記されています。1978年は、彼女がグスタフスベリ(Gustavsberg)の工房に在籍した最後期にあたります。長く所属したこの名窯での円熟した時期に生まれた作品で、コレクターからの評価も高い年代の作品です。
リサ・ラーソンは、愛らしい動物たちで広く親しまれた作家として語られることがほとんどです。けれどもこの座像は、その「かわいい」という形容からは静かに距離を置いています。ここに見えるのは、土と向き合い造形そのものを彫り起こす、陶芸家としての横顔です。
体を斜めにくねらせ、身を乗り出すように首を前へ伸ばしています。背はやや丸まり、そして両の手は、はじめからありません。顔をわずかに傾けて視線を横へ流すその佇まいには、不器用さや不自由さ、世の中をうまく渡れない者の不憫さが感じ取れます。人の世の不条理をそっと象った作品といえます。手のひらに乗る小さな像でありながら、これだけの情感を宿す造形は、さすがという一語に尽きます。
そうした時代背景を踏まえると、この作家性の強い像には、いっそうの重みがあります。うつむきがちなその佇まいには、時代の空気もまた静かに重なって見えていきます。その二年後、リサがグスタフスベリを去った1980年の43cm大皿もまた、同じ冬の時代に澄んだ青釉で描かれた一枚です。
白い釉の下からは、ざらりとした素地の手ざわりがのぞきます。つるりとした均質さではなく、土と炎の痕跡を残したシャモットと呼ばれる硬質さと土の荒々しさを両立させた仕上げです。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・作品名:座る男性像
・年代:1978年
・製造国:スウェーデン
・サイズ:高さ18.3cm 幅7cm
コンディション:欠け・割れ・ヒビはなく、釉薬の状態も良好です。1978年の制作当時の姿をそのまま保った完品です。底にはリサ・ラーソンによる「-78」の年号サインが残ります。