リサ・ラーソンによるユニークピース(一点もの)の貯金箱です。スウェーデンの政治家グンナル・ストレング(Gunnar Sträng, 1906–1992)をモチーフにした施釉ストーンウェアの作品で、底面にはグスタフスベリのスタジオマークと「Lisa L」のサインが入っています。
「財務大臣の貯金箱」— リサ・ラーソンのウィット
グンナル・ストレングは1955年から1976年まで21年間にわたりスウェーデンの財務大臣を務めた人物です。戦後スウェーデンの福祉国家体制を財政面から支え、国民に広く知られた政治家でした。厳格な財政家として知られたストレングを「貯金箱」にするというのは、リサ・ラーソンならではのウィットに富んだ着想です。眼鏡をかけ、書類を抱えた厳めしい表情のストレングが、硬貨を受け入れる投入口とともに造形されています。足元には小さな穴がありますが、コインを取り出せないほどの大きさしかなく、昔ながらの貯金箱のように割らなければ中身を取り出せない仕組みです。財務大臣が一度預かった税金は返さない、というリサ・ラーソンの皮肉がここにも効いています。
自身をモデルにした貯金箱を掲げるグンナル・ストレング本人
グスタフスベリ時代のユニークピース
本作にはグスタフスベリのスタジオマークが確認されており、リサ・ラーソンが1954年から1980年までグスタフスベリに在籍していた時期の制作と考えられます。量産版が1972年に発売されていることから、本品のユニークピースはそれに先立つ原型として制作されたと考えられます。ストレングが財務大臣を退任したのが1976年であることから、制作時期は1972年から1976年の間と考えられます。
1972年から1984年までグスタフスベリでグンナル・ストレング貯金箱の量産版が製造されていました。量産版はシャモット陶土の地色がそのまま残るマットな素地で、眼鏡とネクタイのみ彩色された素朴な仕上がりです。市場でも比較的よく見られますが、本品はそれとは全く異なる存在です。
量産版のグンナル・ストレング貯金箱(1972–1984年、グスタフスベリ製) — シャモット陶土の素地に眼鏡とネクタイのみ彩色
また、赤いジャケットに黒いズボンという鮮やかな彩色が施されたカラー版も存在しますが、こちらは量産品ではありません(当店コレクション)。
本品と他の仕様との違い
量産版やカラー版がマットな素地であるのに対し、本品は施釉ストーンウェアで、深みのある緑がかった釉薬が全体を覆っています。釉薬の流れや濃淡に窯の中で生まれた偶然の表情があり、他の仕様では見られない一点ものの迫力があります。フォルムの細部にも違いがあり、本品のほうが造形に手作りの力強さが感じられます。
ユニークピース(左・本品)とカラー版(右・当店コレクション)— 釉薬の質感と造形の違いが際立つ
ユニークピースのため世界に一点しか存在しません。リサ・ラーソンのユニークピースはオークション市場でも高値で取引されており、グスタフスベリ時代の作品は特にコレクター価値が高いものです。リサ・ラーソン作品のなかでも、政治的な題材を扱った作品は珍しく、その意味でも稀少な一作です。
ユニークピース(左・本品)とカラー版(右)のフォルム比較(右は販売品ではありません)
■詳細スペック
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・作品名:グンナル・ストレング(Gunnar Sträng)財務大臣貯金箱
・種別:ユニークピース(一点もの)
・素材:施釉ストーンウェア
・製造国:スウェーデン
・サイズ:高さ15cm 横幅9.5cm
コンディション:割れや欠け、貫入がなく、製造時の姿をそのままとどめた完品のコンディションです。
■関連コレクション
・リサ・ラーソン
・オブジェ・インテリア
・希少アイテムコーナー
・新着商品
→ リサ・ラーソン完全ガイド — 生涯・代表作・サインの見分け方
リサ・ラーソンによるユニークピース(一点もの)の貯金箱です。スウェーデンの政治家グンナル・ストレング(Gunnar Sträng, 1906–1992)をモチーフにした施釉ストーンウェアの作品で、底面にはグスタフスベリのスタジオマークと「Lisa L」のサインが入っています。
「財務大臣の貯金箱」— リサ・ラーソンのウィット
グンナル・ストレングは1955年から1976年まで21年間にわたりスウェーデンの財務大臣を務めた人物です。戦後スウェーデンの福祉国家体制を財政面から支え、国民に広く知られた政治家でした。厳格な財政家として知られたストレングを「貯金箱」にするというのは、リサ・ラーソンならではのウィットに富んだ着想です。眼鏡をかけ、書類を抱えた厳めしい表情のストレングが、硬貨を受け入れる投入口とともに造形されています。足元には小さな穴がありますが、コインを取り出せないほどの大きさしかなく、昔ながらの貯金箱のように割らなければ中身を取り出せない仕組みです。財務大臣が一度預かった税金は返さない、というリサ・ラーソンの皮肉がここにも効いています。
自身をモデルにした貯金箱を掲げるグンナル・ストレング本人
グスタフスベリ時代のユニークピース
本作にはグスタフスベリのスタジオマークが確認されており、リサ・ラーソンが1954年から1980年までグスタフスベリに在籍していた時期の制作と考えられます。量産版が1972年に発売されていることから、本品のユニークピースはそれに先立つ原型として制作されたと考えられます。ストレングが財務大臣を退任したのが1976年であることから、制作時期は1972年から1976年の間と考えられます。
1972年から1984年までグスタフスベリでグンナル・ストレング貯金箱の量産版が製造されていました。量産版はシャモット陶土の地色がそのまま残るマットな素地で、眼鏡とネクタイのみ彩色された素朴な仕上がりです。市場でも比較的よく見られますが、本品はそれとは全く異なる存在です。
量産版のグンナル・ストレング貯金箱(1972–1984年、グスタフスベリ製) — シャモット陶土の素地に眼鏡とネクタイのみ彩色
また、赤いジャケットに黒いズボンという鮮やかな彩色が施されたカラー版も存在しますが、こちらは量産品ではありません(当店コレクション)。
本品と他の仕様との違い
量産版やカラー版がマットな素地であるのに対し、本品は施釉ストーンウェアで、深みのある緑がかった釉薬が全体を覆っています。釉薬の流れや濃淡に窯の中で生まれた偶然の表情があり、他の仕様では見られない一点ものの迫力があります。フォルムの細部にも違いがあり、本品のほうが造形に手作りの力強さが感じられます。
ユニークピース(左・本品)とカラー版(右・当店コレクション)— 釉薬の質感と造形の違いが際立つ
ユニークピースのため世界に一点しか存在しません。リサ・ラーソンのユニークピースはオークション市場でも高値で取引されており、グスタフスベリ時代の作品は特にコレクター価値が高いものです。リサ・ラーソン作品のなかでも、政治的な題材を扱った作品は珍しく、その意味でも稀少な一作です。
ユニークピース(左・本品)とカラー版(右)のフォルム比較(右は販売品ではありません)
■詳細スペック
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・作品名:グンナル・ストレング(Gunnar Sträng)財務大臣貯金箱
・種別:ユニークピース(一点もの)
・素材:施釉ストーンウェア
・製造国:スウェーデン
・サイズ:高さ15cm 横幅9.5cm
コンディション:割れや欠け、貫入がなく、製造時の姿をそのままとどめた完品のコンディションです。
■関連コレクション
・リサ・ラーソン
・オブジェ・インテリア
・希少アイテムコーナー
・新着商品
→ リサ・ラーソン完全ガイド — 生涯・代表作・サインの見分け方