作品説明
リサ・ラーソンが1984年に制作した陶板です。本作は陶芸家リサ・ラーソンの手によって一点もの(ユニークピース)として作られた作品です。
全体的に十字架や月、祈り子のように見える様々な要素が散りばめられており、この作品自体がひとつのコラージュ(切り抜きと切り貼りによる造形作品)として制作されています。リサ・ラーソンのRETRO本の98ページに掲載されている同種のコラージュ作品が掲載されており、本作もそれらに類するものとなります。
作品は全体として見ると上部は十字架、真ん中には屋根があり、下部には人が祈りを捧げる姿に見えます。抽象画のように様々な解釈が可能な作品ですが、この陶板自体が「祈り」を現しているのではないかと思います。なお底部にはリサ・ラーソンの自署によりL. L-84とサインされています。
コラージュ作品の特徴的な点は背面の金具にもあります。通常のリサ・ラーソン陶板はクリップ型の留め具が圧倒的に多いですが、こちらは木に通したワイヤーを接着剤で背部に付けているという力技で固定しています。こうした制作背景になったのは、おそらく作品の立体感を出すために、本体の板の部分は薄く作る必要があったためだと思われます。板の部分まで厚く作ってしまうと釜内部の火の通りが悪く、歪みやねじれの原因になったため、こうした処理がなされたと推測されます。
リサ・ラーソン亡き後、彼女の作品はますます貴重なものとなってきています。この機会にぜひ博物館級の貴重な作品をご覧ください。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校でテキスタイルから陶芸に転向。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事ゆえの個体差が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
ヴィンテージと復刻版の見分け方
リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。
・グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
・フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
・Kスタジオ(Keramikstudion:Kスタジオ)時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。
当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。
■詳細スペック
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・年代:1984年
・製造国:スウェーデン
・サイズ:縦幅18.5cm 幅28.5cm 奥行き5.5cm(最大)
コンディション:特筆すべきダメージのない完品です。作品の特徴として本体には肉割れが見られます。作品の特徴としてご理解ください。本体そのものは制作当時の姿をそのまま留めた完品のコンディションです。
■関連コレクション
・北欧の陶板
・北欧デザインの主役「グスタフスベリ(Gustavsberg)」
・新着商品
・希少アイテムコーナー
→ グスタフスベリ完全ガイド — 偽物の見分け方
リサ・ラーソンが1984年に制作した陶板です。本作は陶芸家リサ・ラーソンの手によって一点もの(ユニークピース)として作られた作品です。
全体的に十字架や月、祈り子のように見える様々な要素が散りばめられており、この作品自体がひとつのコラージュ(切り抜きと切り貼りによる造形作品)として制作されています。リサ・ラーソンのRETRO本の98ページに掲載されている同種のコラージュ作品が掲載されており、本作もそれらに類するものとなります。
作品は全体として見ると上部は十字架、真ん中には屋根があり、下部には人が祈りを捧げる姿に見えます。抽象画のように様々な解釈が可能な作品ですが、この陶板自体が「祈り」を現しているのではないかと思います。なお底部にはリサ・ラーソンの自署によりL. L-84とサインされています。
コラージュ作品の特徴的な点は背面の金具にもあります。通常のリサ・ラーソン陶板はクリップ型の留め具が圧倒的に多いですが、こちらは木に通したワイヤーを接着剤で背部に付けているという力技で固定しています。こうした制作背景になったのは、おそらく作品の立体感を出すために、本体の板の部分は薄く作る必要があったためだと思われます。板の部分まで厚く作ってしまうと釜内部の火の通りが悪く、歪みやねじれの原因になったため、こうした処理がなされたと推測されます。
リサ・ラーソン亡き後、彼女の作品はますます貴重なものとなってきています。この機会にぜひ博物館級の貴重な作品をご覧ください。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校でテキスタイルから陶芸に転向。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事ゆえの個体差が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
ヴィンテージと復刻版の見分け方
リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。
・グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
・フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
・Kスタジオ(Keramikstudion:Kスタジオ)時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。
当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。
■詳細スペック
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・年代:1984年
・製造国:スウェーデン
・サイズ:縦幅18.5cm 幅28.5cm 奥行き5.5cm(最大)
コンディション:特筆すべきダメージのない完品です。作品の特徴として本体には肉割れが見られます。作品の特徴としてご理解ください。本体そのものは制作当時の姿をそのまま留めた完品のコンディションです。
■関連コレクション
・北欧の陶板
・北欧デザインの主役「グスタフスベリ(Gustavsberg)」
・新着商品
・希少アイテムコーナー
→ グスタフスベリ完全ガイド — 偽物の見分け方