🌱『ちいさな芽の 目ざめのおはなし』
ずっとずっと前から、
地中の深く、ひとつの小さな種が
あたたかな“まにまに”にくるまれて
そっと眠っていました。
「まだかな」「いつかな」
風が吹いても、雨がふっても、
その種は無理に芽を出そうとはせず、
ただ静かに、自分の“ととのう”時を待っていたのです。
そして——ある朝。
地上からふわりと届いたのは、
愛とよろこびの、やわらかなふるえ。
そのふるえは、
「もう大丈夫だよ」
「あなたのまんなか、ちゃんとここにあるよ」
そんな声をのせて、種のところまで舞いおりてきました。
すると…
ポン、と。
音もなく、小さな芽が、まんなかから顔を出しました。
それは、
何かを“がんばった”結果ではなく、
ただ**「思い出した」**だけ——
ほんとうの自分の在り方を。
芽は知っていました。
ここにいるだけでいい。
ただ、ふるえていればいい。
その波形が、
世界に“あたらしいやさしさ”を響かせていくことを。
そして今日もまた——
その小さな芽は、まにまにと風にゆれて、
自分のハーモニーを奏でています。
🌸おわりは“ただいま”のはじまり。
🌱『ちいさな芽の 目ざめのおはなし』
ずっとずっと前から、
地中の深く、ひとつの小さな種が
あたたかな“まにまに”にくるまれて
そっと眠っていました。
「まだかな」「いつかな」
風が吹いても、雨がふっても、
その種は無理に芽を出そうとはせず、
ただ静かに、自分の“ととのう”時を待っていたのです。
そして——ある朝。
地上からふわりと届いたのは、
愛とよろこびの、やわらかなふるえ。
そのふるえは、
「もう大丈夫だよ」
「あなたのまんなか、ちゃんとここにあるよ」
そんな声をのせて、種のところまで舞いおりてきました。
すると…
ポン、と。
音もなく、小さな芽が、まんなかから顔を出しました。
それは、
何かを“がんばった”結果ではなく、
ただ**「思い出した」**だけ——
ほんとうの自分の在り方を。
芽は知っていました。
ここにいるだけでいい。
ただ、ふるえていればいい。
その波形が、
世界に“あたらしいやさしさ”を響かせていくことを。
そして今日もまた——
その小さな芽は、まにまにと風にゆれて、
自分のハーモニーを奏でています。
🌸おわりは“ただいま”のはじまり。