短歌×写真×イラストの本『これはただの』

おしまいはいつも「じゃあね」と言うきみに「またね」と返す祈りのように 　　　◆ 短歌（57577）と写真とイラストの本です。 恋の歌３４４首が、写真やイラストと一緒に、84ページにぎゅっとつめ込まれた一冊です。 ならんだ短歌を順に追っていくことで、いくつものちいさな物語がお楽しみいただける作りになっています。 一冊の中に流れる一貫したテーマは「誰かを好きになる気持ち」です。 全編を通して、すこし大人テイストの歌も散らばっています。 　　　◆ 外は雪　きみを素足で待つことを少し叱ってくれたっていい すきすぎてきらいになるとかありますかそれはやっぱりすきなのですか ---------------------------------------- ・サイズ：A6（文庫本サイズ） ・ページ数：84ページ（表紙･裏表紙含む） ・無線綴じ／PPカバー＋帯＋遊び紙付き ・全ページフルカラー ---------------------------------------- この「好き」は甘くない。 　けっして恋に溺れない。 　自分と、相手と、きちんと向き合う。 　これは大人の恋だ。とても健気な大人の恋だ。 　　　　　　　　　　　　　　（コピー：田中ましろ） 初めて短歌を読むひとにも楽しんでもらえるような、鞄の隅っこに入っていてちょっとしたすきま時間にぱらぱら眺めてもらえるような、角が折れたりぼろぼろになったりコーヒーをこぼされたりしつつ、切なさやよろこびを心の内側に小さくお届けできるような、そんな「あなたに近い短歌本」になっていれば、この本とわたしにとって、これ以上のしあわせはありません。（「あとがき」より） 　　　◆ 短歌・写真・イラスト・装丁：千原こはぎ 解説：嶋田さくらこ 帯とコピー：田中ましろ