🌿 第1話『トントン♪ うさぎさんの ちいさなこえ』
ある日の午後。
ちきゅうまるとくうちゃんのお家には、やさしい風がカーテンをふわりとゆらしていました。
くうちゃんがベリーボールをくるくるしていると…
「トントン♪」
と、やわらかいノックの音が。
くうちゃん「ん?だれか来たみたいだよ♡」
ドアをそっとあけると、そこには
耳をぴょこんとたたんだ、はにかみ顔のうさぎさん。
ちきゅうまる「こんにちは♡あそびにきてくれたの?」
うさぎさんは、もじもじしながらも、小さな声で「……こんにちは」
そして、ポケットからふわふわのクローバーを1本、そっと取り出しました。
「…これ、にっこりのおすそわけ…です」
くうちゃんは、ふわっと笑って「うれしいな♡」
ちきゅうまるは、そのクローバーをテーブルに飾って言いました。
「ちいさな声も、ちゃんと届いてるよ♡」
その日のおやつは、あったかいミントティーと、にっこりクッキー。
うさぎさんは、すこしずつ笑顔になっていきました。
そして帰りぎわ、もう一度小さな声で…
「また、あそびにきて…いいですか?」
ちきゅうまるとくうちゃんは声をそろえて「もちろん♡」
風のノックで、今日もひとつ、心がぽかぽかになりました。
🌙 第2話『トントン♪ ふくろうさんの ひみつのちえぶくろ』
夕暮れどき。
空はうすむらさきに染まり、ちきゅうまるとくうちゃんのお家にも、静かな夜風がそっと届いていました。
くうちゃんが星のページの本を読んでいると…
「トントン♪」
こんどは、少し低くてリズムのあるノックの音。
ちきゅうまる「わぁ、夜の訪問者かな?」
ドアを開けると、そこには
まるいメガネをかけた、ふくろうさん。
ふかふかの羽で、やさしく本をかかえています。
ふくろうさん「こんばんは。これ、きみたちに読んであげたくてね」
くうちゃん「ほんと!?なになに〜?」
ふくろうさんは、ランプの灯るお部屋の中で、星や風のふしぎがつまったお話を語りはじめました。
ちきゅうまるもくうちゃんも、すっかり夢中。
「星は、みんなの“願い”をやさしく覚えていてね、
忘れそうになったとき、そっと空からふらせてくれるんだよ」
くうちゃん「わぁ…そんな気がする…♡」
そして、ふくろうさんはそっと言いました。
「知っていることは、わかちあうと、もっとやわらかくなるんだ」
その晩、ふくろうさんが帰ったあとも、ふたりは星を見上げながら
“わたしの願い”をそっと胸にしまいました。
風のノックが、今夜は“ちえの羽音”を届けてくれたようでした。
🌿 第1話『トントン♪ うさぎさんの ちいさなこえ』
ある日の午後。
ちきゅうまるとくうちゃんのお家には、やさしい風がカーテンをふわりとゆらしていました。
くうちゃんがベリーボールをくるくるしていると…
「トントン♪」
と、やわらかいノックの音が。
くうちゃん「ん?だれか来たみたいだよ♡」
ドアをそっとあけると、そこには
耳をぴょこんとたたんだ、はにかみ顔のうさぎさん。
ちきゅうまる「こんにちは♡あそびにきてくれたの?」
うさぎさんは、もじもじしながらも、小さな声で「……こんにちは」
そして、ポケットからふわふわのクローバーを1本、そっと取り出しました。
「…これ、にっこりのおすそわけ…です」
くうちゃんは、ふわっと笑って「うれしいな♡」
ちきゅうまるは、そのクローバーをテーブルに飾って言いました。
「ちいさな声も、ちゃんと届いてるよ♡」
その日のおやつは、あったかいミントティーと、にっこりクッキー。
うさぎさんは、すこしずつ笑顔になっていきました。
そして帰りぎわ、もう一度小さな声で…
「また、あそびにきて…いいですか?」
ちきゅうまるとくうちゃんは声をそろえて「もちろん♡」
風のノックで、今日もひとつ、心がぽかぽかになりました。
🌙 第2話『トントン♪ ふくろうさんの ひみつのちえぶくろ』
夕暮れどき。
空はうすむらさきに染まり、ちきゅうまるとくうちゃんのお家にも、静かな夜風がそっと届いていました。
くうちゃんが星のページの本を読んでいると…
「トントン♪」
こんどは、少し低くてリズムのあるノックの音。
ちきゅうまる「わぁ、夜の訪問者かな?」
ドアを開けると、そこには
まるいメガネをかけた、ふくろうさん。
ふかふかの羽で、やさしく本をかかえています。
ふくろうさん「こんばんは。これ、きみたちに読んであげたくてね」
くうちゃん「ほんと!?なになに〜?」
ふくろうさんは、ランプの灯るお部屋の中で、星や風のふしぎがつまったお話を語りはじめました。
ちきゅうまるもくうちゃんも、すっかり夢中。
「星は、みんなの“願い”をやさしく覚えていてね、
忘れそうになったとき、そっと空からふらせてくれるんだよ」
くうちゃん「わぁ…そんな気がする…♡」
そして、ふくろうさんはそっと言いました。
「知っていることは、わかちあうと、もっとやわらかくなるんだ」
その晩、ふくろうさんが帰ったあとも、ふたりは星を見上げながら
“わたしの願い”をそっと胸にしまいました。
風のノックが、今夜は“ちえの羽音”を届けてくれたようでした。