第3話 『たねの はなし』
あるひ、ちきゅうまるは
そらを ながめていた。
ぽとん。
ほっぺに なにかが おちてきた。
「……これ、たね?」
くうちゃんが のぞきこむ。
ふんわりとした やさしい たね。
「きっと、だれかの おもいだね。」
「おもいが たねに なるの?」
「うん。
だれかが だれかを おもったとき、
その きもちが たねになるんだ。」
ちきゅうまるは そっと たねを てのひらにのせた。
そのひから、しらないあいだに
たくさんの たねが ふってきて、
ちょっぴり ないたひには、
ちいさな めが でていた。
やがて、きれいな はなが さきはじめた。
「つぎは……ぼくのばんだね。」
ちきゅうまるは やさしく わらって
あたらしい たねを そっと そらへ。
それは
やさしさのたね、
あいのたね、
ゆめのたね、
しあわせのたね。
くうちゃんと いっしょに
ふわふわの たねを とばしていく。
いつか、
みんなの こころに
たくさんの はなが さきますように。
第3話 『たねの はなし』
あるひ、ちきゅうまるは
そらを ながめていた。
ぽとん。
ほっぺに なにかが おちてきた。
「……これ、たね?」
くうちゃんが のぞきこむ。
ふんわりとした やさしい たね。
「きっと、だれかの おもいだね。」
「おもいが たねに なるの?」
「うん。
だれかが だれかを おもったとき、
その きもちが たねになるんだ。」
ちきゅうまるは そっと たねを てのひらにのせた。
そのひから、しらないあいだに
たくさんの たねが ふってきて、
ちょっぴり ないたひには、
ちいさな めが でていた。
やがて、きれいな はなが さきはじめた。
「つぎは……ぼくのばんだね。」
ちきゅうまるは やさしく わらって
あたらしい たねを そっと そらへ。
それは
やさしさのたね、
あいのたね、
ゆめのたね、
しあわせのたね。
くうちゃんと いっしょに
ふわふわの たねを とばしていく。
いつか、
みんなの こころに
たくさんの はなが さきますように。