第4話 『ひとりの じかん』
あるあさ、
ちきゅうまるは ひとりで
しずかな はっぱのしたに すわっていた。
くうちゃんは ちょっと とおくで
もりの いしのスケッチをしていた。
「なんだか、さみしいな……。」
ちきゅうまるは そっと
みみをすます。
すーっ……
かぜのこえ。
ちょん……
しずくの おと。
かさかさ……
はっぱが ゆれる こえ。
「……あれ? なんか、きこえてきた。」
ちきゅうまるは ゆっくりと
むねに てをあててみた。
“ここに いるよ。”
“だいじょうぶ。”
“そのままの きみが すきだよ。”
それは だれかのこえ……
じゃなくて、
じぶんの なかから きこえた。
くうちゃんが ころころっと もどってくる。
「ひとりの じかんって、だいじなんだね。」
ちきゅうまるは にこってして
くうちゃんに はなした。
「うん。じぶんのこえ、きこえたよ。」
それは とっても しずかなけれど、
とっても たいせつな こえだった。
第4話 『ひとりの じかん』
あるあさ、
ちきゅうまるは ひとりで
しずかな はっぱのしたに すわっていた。
くうちゃんは ちょっと とおくで
もりの いしのスケッチをしていた。
「なんだか、さみしいな……。」
ちきゅうまるは そっと
みみをすます。
すーっ……
かぜのこえ。
ちょん……
しずくの おと。
かさかさ……
はっぱが ゆれる こえ。
「……あれ? なんか、きこえてきた。」
ちきゅうまるは ゆっくりと
むねに てをあててみた。
“ここに いるよ。”
“だいじょうぶ。”
“そのままの きみが すきだよ。”
それは だれかのこえ……
じゃなくて、
じぶんの なかから きこえた。
くうちゃんが ころころっと もどってくる。
「ひとりの じかんって、だいじなんだね。」
ちきゅうまるは にこってして
くうちゃんに はなした。
「うん。じぶんのこえ、きこえたよ。」
それは とっても しずかなけれど、
とっても たいせつな こえだった。