第6話 『風にのって たびにでる』
「ちきゅうまる、そろそろ でかけてみようか。」
ある朝、くうちゃんが言った。
森の小道の先には、まだ しらない世界が広がっている。
「うん、いってみたい。たねの行き先、見てみたいな。」
ふたりは、小さなかばんにすこしのたべものと
たからもののたねをいれて、そっと出発した。
森のこみちをぬけ、野の花のなかをくぐりぬけ、
風のなかにのって、ふわりと歩く。
「この たびも、“イマココ”なんだね。」
「うん。いま、ここでしか 会えない景色があるね。」
その日の風は、ふたりにとって
“つづく風”になった。
第6話 『風にのって たびにでる』
「ちきゅうまる、そろそろ でかけてみようか。」
ある朝、くうちゃんが言った。
森の小道の先には、まだ しらない世界が広がっている。
「うん、いってみたい。たねの行き先、見てみたいな。」
ふたりは、小さなかばんにすこしのたべものと
たからもののたねをいれて、そっと出発した。
森のこみちをぬけ、野の花のなかをくぐりぬけ、
風のなかにのって、ふわりと歩く。
「この たびも、“イマココ”なんだね。」
「うん。いま、ここでしか 会えない景色があるね。」
その日の風は、ふたりにとって
“つづく風”になった。