第7話 『なくした だいじなもの』
ある日、こぐまさんが 泣いていた。
「だいじな だいじな おまもり……なくしちゃったの。」
ふたりは いっしょに 探したけれど、見つからなかった。
ちきゅうまるは そっと たねを一粒、こぐまさんの手にのせた。
「これ、ぼくたちの たねだよ。」
「たね……?」
「なくしたものは かたちがなくても、
だいじな気もちとして ここにのこるんだって、ぼくは思うの。」
くうちゃんも にこっとして言った。
「いつか、そのきもちが また花になるよ。」
こぐまさんは 少しだけ 笑った。
「ありがとう。だいじなもの、ちゃんと ここにあるね。」
第7話 『なくした だいじなもの』
ある日、こぐまさんが 泣いていた。
「だいじな だいじな おまもり……なくしちゃったの。」
ふたりは いっしょに 探したけれど、見つからなかった。
ちきゅうまるは そっと たねを一粒、こぐまさんの手にのせた。
「これ、ぼくたちの たねだよ。」
「たね……?」
「なくしたものは かたちがなくても、
だいじな気もちとして ここにのこるんだって、ぼくは思うの。」
くうちゃんも にこっとして言った。
「いつか、そのきもちが また花になるよ。」
こぐまさんは 少しだけ 笑った。
「ありがとう。だいじなもの、ちゃんと ここにあるね。」