鏡の侍女の遺品（The Keepsake of the Mirror Maid）

ふしぎなものです。 何も語らぬはずの鏡が、時として人より雄弁になることがある。 この首飾りは、“鏡の侍女”と呼ばれた者の忘れ形見。 宮廷に仕えていた彼女は、決して言葉を発さず、誰の名にも記されることはなかった。 けれど、鏡に向かえば、主の姿を映す前に彼女の微笑みが先に浮かんだと云われています。 ──侍女が姿を消した日、鏡の間に一人分の影だけが残されていた。 それ以降、この装飾に触れた者は、まるで誰かの視線を感じるというのです。 それが慈しみなのか、後悔なのか、それとも…。 使用しているのは、冷たくも鋭い輝きをもつステンレス製のチェーンメイル。 鏡の静けさを思わせる構造の中に、天然石オニキスの深い黒を宿し、 留め具やパーツはすべてシルバー調で統一しております。 黒いドレスにも、白いシャツにも。 その人の内なる“影”を、美しく引き出してくれることでしょう。 ⸻ 【サイズ】 全長：約36cm／アジャスター：約5cm 重さ：約26g ※細かい長さ調節ができるアジャスター付き。 ※カニカン（留め具）は回転式。着用後の向きもスムーズに整えられます。 ⸻ 【素材】 ・ステンレス（チェーン、金具） ・天然石オニキス ・シルバーカラービーズ（金属製） ⸻ ────オニキスについて──── オニキスは古くより、「魔除けの石」「邪気払いの守護石」とされ、 他者からの嫉妬や怒りを跳ね返し、持ち主の意志と判断力を守る パワーストーンとして重宝されてきました。 ときに、祈りの石。 ときに、沈黙の護符。 宝石言葉には「成功」「厄除け」「秘密」などがあり、 密やかな力を秘めた装飾として、 多くの神秘的な伝承とともに人々に寄り添ってきました。 硬度は6.5〜7と比較的高めですが、 鋭い衝撃や落下には弱いため、 お取り扱いの際はご注意ください。 ────────────────── ⸻ 【発送・注意事項】 わたしは書庫に棲む猫──ノクスと申します。 ご注文いただいてから、24時間以内の発送を心がけておりますが、まれに影の都合で2日ほどお時間をいただく場合がございます。その際は必ずご連絡差し上げますので、どうかご安心を。 また、装飾品たちはすべて手仕事の繊細な品です。 ご使用の際にはやさしくお取り扱いくださいますよう、お願い申し上げます。