【９月のリース】夜のとばりのいろ

2023年、毎月の「いろ」をテーマにリースと壁かざりをご提案していくシリーズ。 今回は９月、「夜のとばりのいろ」です。 実は、夜の色をテーマにしたリースは、8月に続けて2ヵ月連続です。 8月のテーマは「天の川のいろ」。 すべてが＋（プラス）に向かうようなエネルギッシュな8月に対して、 9月に入ると、陽の出ている時間はまだ暑さ厳しいものの、陽が西の空に下りていくいく頃には、 スッと暑さが落ち着いてきます。 風の温度が変わったのを感じ、身にまとっていた空気感が変わります。 私は、この風や空気が落ち着く、この時間帯が好きです。 ようやく外に出て、だんだん夜がやってくるのをずっと眺めていられるような、 風と空気と空の色の変化を楽しめるような。 9月のとばり（＝夜がやってくる時間帯）は、8月のそれとは確実に違う、 秋の入口を感じられる瞬間のいろだと思っています。 《リースの細かな部分のお話》 「夜のとばり」の色を表現するために使った中心的な素材は、 種花４種とリボン２種。 種花は、ヒマワリの種、ジュズダマ、青～薄ピンクのトウモロコシ（グラスジェムコーン）の種花が２種です。 どれも、はっきりとした色味ではなく、４種まとめてブルーからグレーのグラデーションを作っていくような構成にしました。 なので、リース内でもこの４種は散らさずにまとめて配置しています。 リボンは、薄いブルーグレーのメッシュリボンをベースに置き、 ホワイトとグレーで刺繍が施された刺繍リボンを表に掛けました。 こちらも、陽が落ちていく瞬間を切り取ったような、まだ浅い夜のグラデーションを表現しています。 種花やスパイス、木の実のゴロゴロとした質感と、リボンの柔らかな質感の対比もおもしろいです。 今回は種花とリボンにたくさんの意味合いを込めましたので、 スパイスや木の実の装飾は控えめにしました。 全体を通しては、しっかりと色のグラデーションと素材の質感をお楽しみいただけるデザインになっています。 《リースの香りについて》 トッコリのリースは、ふんわりと香ります。 香りを纏っているものは八角やシナモン、クローブ等のスパイスです。 スパイスたちがどこにいるか、ぜひ探してみてくださいね。 そして、それぞれの形の個性、造形美も楽しんでいただけると嬉しいです。 《素材について》 こちらのリースは、スパイスや木の実を主に使用しています。 枯れたり朽ちたりしやすい素材は基本的に使っておりません。 （クローブに使っているゴールドのワイヤーのみ、時間の経過により少しくすんだ色味に変化します） 《お手入れについて》 飾っている間は、湿気とホコリに気を付けていただけると嬉しいです。 時々、ブロワー（カメラのメンテナンスやPCキーボードのお掃除に使う、風を送る道具）を シュッとかけていただくだけでホコリの付着はずいぶん回避できます。 また季節が巡ってお仕舞になるときは、 できれば作品を寝かせて置ける箱（お菓子の空箱などで充分）に、 小さな衣類用の防虫剤をひとつ、一緒に入れておいていただけると安心です。 また次の季節に飾っていただく際には、 最初とあまり変わらない姿とほんのりスパイスの香りをお楽しみいただけます。 《お揃いの壁かざりはこちら》 https://minne.com/items/37591117 ▼▼▼ toccorriのリースはこのように素材ひとつひとつにワイヤーをかけ、 芯に巻き付けるようにして組み上げています。 そのため、がっしりとしていて丈夫です。 （移動や接触等の理由により、素材の一部が欠けたりポロっと落ちたりする可能性はあります） ▼▼▼ ◆サイズ φ約23㎝（リボン含まず）