グスタフスベリ ヴァーサ号（Vasa）銀彩のスクエアプレート 北欧ヴィンテージ スウェーデン製

スウェーデンを代表する陶器メーカーのグスタフスベリ社が製造したスクエアプレートです。本来の用途は灰皿として制作されたものですが、飾り皿としてもお使いいただけます。デザイナーは同社の中興の祖ともいうべきヴィルヘルム・コーゲです。コーゲはもともと画家出身で、当時のスウェーデン工芸協会の推薦を受け、グスタフスベリのアートディレクターとして就任した異色のキャリアの持ち主です。それまでの北欧陶器はマイセンや中国の陶磁器の影響を色濃く受けた装飾的な食器が主流でしたが、コーゲの作風はそれらとは一線を画しており、シンプルながらも斬新な線や色の組み合わせにより次々と新しいデザインを生み出していきました。いわゆるミッドセンチュリーと呼ばれる20世紀北欧の黄金期の礎を築いた作家です。コーゲはスティグ・リンドベリの師にあたる人物で、リサ・ラーソンはコーゲの孫弟子ということになります。 こちらのプレートに描かれているのはヴァーサ号という中世スウェーデンの帆船です。1658年の進水式でストックホルム湾内で沈没してしまった船ですが300年の時を経て1961年にサルベージされました。現在は復元された巨大な船体を展示するヴァーサ・ミュージアムが港湾に面して建てられています。似たシリーズにはアルジェンタ（Argenta）という緑色の什器がよく知られていますが、こちらは同時代に作られた比較的珍しい黒色のプレートとなります。アルジェンタとは「銀色」という意味で本体の装飾が銀色に彩られていますが、こちらのスクエアプレートも銀で装飾されたものとなります。 ■詳細 メーカー：Gustavsberg / グスタフスベリ デザイナー：Wilhelm Kåge / ヴィルヘルム・コーゲ 生産国：スウェーデン 年代：1950年代（推定） コンディション： 使用歴が見られないミントコンディションです。特筆すべきダメージのない極美品です。