コスモスの妖精コフィー　ネックレスB

【作品誕生ストーリー】 女性はとても大人しい性格で 目立つようなことをするのは苦手だった。 会社でも必要最低限のことしか会話をせず、 黙々と仕事をこなす毎日。 そんな彼女には唯一楽しみがあった。 それは、好きな人に会える時間。 女性は隣の部署にいる男性に 恋をしている。 その男性とはいつも 出勤してくるタイミングが一緒で 会社の前で顔を合わせる。 男性も女性のことは 知っているので 「おはようございます」と いつも男性から挨拶をしてくれる。 女性はそれがとても嬉しかった。 「今日も会えるかな♪」と ワクワクしながら出勤している。 そしていつも 「今日こそはもっと会話しよう」 と心に決めているのだが いざ彼を目の前にすると 挨拶しか出てこない。 彼女の自信のなさが 足を引っ張っているのだ。 「私なんかに話しかけられても迷惑だよね」 「同じ会社の人だから挨拶してくれてるだけ」 そんな風に思ってしまって なかなか自分から 話しかけることができなかった。 「今日もダメだったな…」と 女性は落ち込みながら 家に向かっていると コスモスがたくさん 咲いていることに気づいた。 「もうコスモスの時期かぁ」 「綺麗だな〜」 と彼女は足を止めて コスモスを眺めていた。 すると突然、強い風が吹いて コスモスが揺れだした。 そしてコスモスが一斉に光ったのだ。 「え？どうなってるの？」と 彼女が戸惑っていると 目の前にあるものが現れた。 人の姿をしていて 背中には羽が生えている。 それは妖精だった。 妖精は女性の目の前に咲いている コスモスに座って言った。 「私はコフィー、コスモスの妖精よ」 女性はコフィーを見て 「妖精？どうして妖精が？」 とびっくりしていると 「あなたの心が私を求めていたからよ」 「あなたはあなたのままでいいの」 とコフィーは言った。 そして彼女の近くへふわふわと飛んでいき 彼女の手を握って 「その純粋な心のまま彼と向き合えばいいのよ」 「このコスモスの花のように」 と言った。 コフィーに手を握られた瞬間、 女性は心の底にあった どんよりした気持ちが スーッとなくなっていくのがわかった。 「そうだよね。まだ何も始まってないのに諦めてたらダメだよね」 「私、明日こそ彼に話しかける！」 と女性は言った。 「きっとうまくいくわ」 「これはお守りよ。 私だと思って身につけるといいわ」 と言って彼女にあるものを渡した。 それは黄色に輝く石がついた ネックレスだった。 「綺麗な石。ありがとうコフィー」 と彼女が言った途端、強い光に包まれた。 眩しくて女性は目をつむる。 そして目を開けた時、 そこにコフィーの姿はなかった。 次の日、女性はいつも通り出勤した。 そして想いを寄せる男性と挨拶を交わした。 いつもならそこで終わっていたが その日の女性はいつもと違っていた。 男性に話しかけることができたのだ。 そこから2人は他愛のない話を 楽しみながら会社へと入っていった。 そんな彼女の胸元には 黄色に輝く石が揺れていた。 ーーーーー コスモスには「乙女の真心」という 花言葉があります。 コフィーの力が好きな人に ありのままの気持ちを伝える勇気をもたらしてくれますようにと願いを込めて作りました。 ーーーーー ・サイズ 全長約45cm+アジャスター約5cm 鉱石部分約3cm ・素材 チェーン：丹銅 鉱石部分：レジン、ワイヤー(銅線にポリウレタン加工を施したもの)