『自由の致死量』イヤーカフ

死に至る病 翼をモチーフにしたシンプルかつ大胆なデザインのイヤーラップピアスです。 パーツは全て、信頼出来るショップで購入した上質なものを使用しています。ひとつひとつ丁寧にお作りしておりますが、ハンドメイド作品ですので工業製品とは異なる部分がございますことをご理解くださいませ。 到着後一ヶ月以内にご連絡いただけましたら、無料で修理させていただきます。多少の破損でしたらご自分で修理していただけるよう修理用接着剤の販売も行っております他、有料で修理をさせていただくサービスも行っておりますのでお困りの際にはご利用くださいませ。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 自由を飛べる翼が生えていると思って、私は勢いよく飛び出した。広い空をただ闇雲に飛んで、その先には何もなかった。力尽きて、落ちて、地面に叩きつけられる。高く飛んだら飛んだだけ落ちたらタダでは済まないのだ。そんなことも知らず、行く宛もないままにどこまでも飛び続けた。 地に落ちた傷が癒えた頃、私は地の底に一輪の花を見つけた。その花はじきに枯れ、種をつけ、その種からまた芽を出した。私は毎日その花に水をやり、寄り添った。 私は不自由を憎んでいた。自由こそ私の友だと思った。だけど自由は、誰の敵でもない代わりに誰の友でもなかった。 花は枯れた。また来年も咲くかもしれないし、咲かないかもしれない。どちらにせよ、私はもういかなくてはならない。出会いがあれば別れもあるだろう。私は自由を飛ぶことは出来ないが、与えられた場所で限られた命を燃やす花のように、地上で生きていくことはできる。 限られた自由のなかで飛んでみるのも悪くない。自分がどこまでやれるのか、あるいはやれないのか、少しだけ楽しみだ。