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鉢かづき姫のスカーフ

18,700
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《鉢かづき姫》 「御伽草子」に収録されている大阪府・寝屋川の民話『鉢かづき姫』をテーマにしています。 鉢かづき姫は、頭に被せられた鉢が取れなくなり、顔が見えないと気味悪がられ行く先々でいじめられた女の子です。 窮地に立たされたとき、彼女は自分の中に眠る力に気づき、欲しいものを見事その手に収めました。 ―――――――――――――――――――――――― 【価格】18,700円 【素材】シルク 100%(ドライクリーニング推奨) 【サイズ】100cm×100cm ―――――――――――――――――――――――― 彼女は鉢の中に隠し持っていた力を使い、あらゆる恋の障害に打ち勝ちました。 このスカーフは二本の腕が自分をやさしく抱きしめる柄です。 私たちは初めから手の中に力を持っている。 鉢かづき姫の「力」は「顔」と「金」と「教養」だった。 きっと色んな力があるだろうと思い、色んな女の子の顔を描きました。 鉢かづき姫はべんがら色のマニキュアを塗り、透明のカフスをつけています。 白ふちの鉢に白い月が浮かんでいます。 三角形のロゴマークと三角形の箱でお届けします。 ―――――――――――――――――――――――― 【鉢かづき姫】 一人の少女がいた。娘は裕福で優しい両親のもとに育ったが、ある日母親が病に倒れる。病床でも娘を心配する母親に、観音様のお告げがあった。お告げに従って娘の頭に鉢を被せたあと、母は亡くなった。 しばらくしてやって来た継母は彼女に冷たかった。少女は家にいられなくなり、いっそ川に飛び込んで死んでしまおうとしたが、どうしても鉢が水に浮いて叶わない。 どうして私、こんな目に遭うんだろう。こんな鉢がなければ楽になれたのに。小さな顔をすっぽりと覆う厚い鉢はいつしかはずすこともできなくなっていた。 通りかかった山蔭三位中将という公家の男がずぶ濡れの少女を心配して声をかけた。親切な男は行くあてのない少女を家に迎え、風呂焚きの仕事をさせてやることにした。 彼女は黙々と働く。その姿をの中将の四番目の息子がそっと見つめていた。青年はミステリアスで、たまに話すと楽しくて、声が素敵で、働き者の女の子に夢中になっていた。 二人が結婚したいと言うと三人の兄たちは猛反対した。どうしても一緒になりたければ、その女にそれだけの価値があることを証明してみせろ。急遽、兄の妻たちと少女の対決が開催されることになった。 決戦前夜、彼女はこんなのは屈辱だし、何の意味もないと思った。好きな人と一緒になりたいだけなのに、わけの分からない価値観で、わけの分からない相手と戦わされるなんてとんだ茶番だ。 悲しむ彼女に恋人は「こんなことはやめて逃亡しよう」と言う。それもいいかもしれない。生活は苦しくなるだろうが、自分たちのたましいは守れるだろう。 そっと屋敷を出ようとしたとき、床にごとんと何かが落ち、突然目の前が眩しくひらけた。長年視界を覆っていた鉢である。続いて、じゃらじゃらと景気の良い音が響く。どこに入っていたのか、鉢の中からたくさんのお金と着物があふれ出てくる。驚いて彼女が手をやった口元は赤く、頬はつやつやと光り、目ははっとするほど澄んでいた。青年は妻となる女の子の顔をそのとき初めて見た。なんて美しいんだろう、と思った。 二人は受けて立つことにした。彼らが好き勝手に求めてくるものがあるなら、あえてそのルールに従ってやろうではないか。豪華な着物、豊かな資金、美しい顔面。兄たち、兄の妻たちは他人に求めたレギュレーションによって勝手に恥ずかしい思いをし、勝手に負けを認めた。少女はついでに歌にも明るく教養も豊かであるところを披露し、二人は誰にも文句を言わせず結婚した。
《鉢かづき姫》 「御伽草子」に収録されている大阪府・寝屋川の民話『鉢かづき姫』をテーマにしています。 鉢かづき姫は、頭に被せられた鉢が取れなくなり、顔が見えないと気味悪がられ行く先々でいじめられた女の子です。 窮地に立たされたとき、彼女は自分の中に眠る力に気づき、欲しいものを見事その手に収めました。 ―――――――――――――――――――――――― 【価格】18,700円 【素材】シルク 100%(ドライクリーニング推奨) 【サイズ】100cm×100cm ―――――――――――――――――――――――― 彼女は鉢の中に隠し持っていた力を使い、あらゆる恋の障害に打ち勝ちました。 このスカーフは二本の腕が自分をやさしく抱きしめる柄です。 私たちは初めから手の中に力を持っている。 鉢かづき姫の「力」は「顔」と「金」と「教養」だった。 きっと色んな力があるだろうと思い、色んな女の子の顔を描きました。 鉢かづき姫はべんがら色のマニキュアを塗り、透明のカフスをつけています。 白ふちの鉢に白い月が浮かんでいます。 三角形のロゴマークと三角形の箱でお届けします。 ―――――――――――――――――――――――― 【鉢かづき姫】 一人の少女がいた。娘は裕福で優しい両親のもとに育ったが、ある日母親が病に倒れる。病床でも娘を心配する母親に、観音様のお告げがあった。お告げに従って娘の頭に鉢を被せたあと、母は亡くなった。 しばらくしてやって来た継母は彼女に冷たかった。少女は家にいられなくなり、いっそ川に飛び込んで死んでしまおうとしたが、どうしても鉢が水に浮いて叶わない。 どうして私、こんな目に遭うんだろう。こんな鉢がなければ楽になれたのに。小さな顔をすっぽりと覆う厚い鉢はいつしかはずすこともできなくなっていた。 通りかかった山蔭三位中将という公家の男がずぶ濡れの少女を心配して声をかけた。親切な男は行くあてのない少女を家に迎え、風呂焚きの仕事をさせてやることにした。 彼女は黙々と働く。その姿をの中将の四番目の息子がそっと見つめていた。青年はミステリアスで、たまに話すと楽しくて、声が素敵で、働き者の女の子に夢中になっていた。 二人が結婚したいと言うと三人の兄たちは猛反対した。どうしても一緒になりたければ、その女にそれだけの価値があることを証明してみせろ。急遽、兄の妻たちと少女の対決が開催されることになった。 決戦前夜、彼女はこんなのは屈辱だし、何の意味もないと思った。好きな人と一緒になりたいだけなのに、わけの分からない価値観で、わけの分からない相手と戦わされるなんてとんだ茶番だ。 悲しむ彼女に恋人は「こんなことはやめて逃亡しよう」と言う。それもいいかもしれない。生活は苦しくなるだろうが、自分たちのたましいは守れるだろう。 そっと屋敷を出ようとしたとき、床にごとんと何かが落ち、突然目の前が眩しくひらけた。長年視界を覆っていた鉢である。続いて、じゃらじゃらと景気の良い音が響く。どこに入っていたのか、鉢の中からたくさんのお金と着物があふれ出てくる。驚いて彼女が手をやった口元は赤く、頬はつやつやと光り、目ははっとするほど澄んでいた。青年は妻となる女の子の顔をそのとき初めて見た。なんて美しいんだろう、と思った。 二人は受けて立つことにした。彼らが好き勝手に求めてくるものがあるなら、あえてそのルールに従ってやろうではないか。豪華な着物、豊かな資金、美しい顔面。兄たち、兄の妻たちは他人に求めたレギュレーションによって勝手に恥ずかしい思いをし、勝手に負けを認めた。少女はついでに歌にも明るく教養も豊かであるところを披露し、二人は誰にも文句を言わせず結婚した。

サイズ

100cm×100cm

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購入の際の注意点

【素材】シルク 100%(ドライクリーニング推奨)
作家・ブランドのレビュー レビューなし
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