【蠍の火】髪留め　～宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より～　チェコガラスボタン

新作髪留め【蠍の火】　～宮沢賢治『銀河鉄道の夜』よりインスピレーションを受けました～ ☆☆☆（以下、作品より抜粋）☆☆☆ 川の向こうの岸がにわかに赤くなりました。 柳の木も何もかもまっ黒にすかし出され、見えない天の川の波も、ときどきちらちら針のように赤く光りました。 まったく向こうの岸の野原に大きな真っ赤な火が燃やされ、その煙は高く、桔梗いろのつめたそうな天をも焦がしそうでした。ルビーよりも赤くすきとおり、リチウムよりも、美しく酔ったようになってその火は燃えているのでした。 「あれはなんの火だろう。あんな赤く光る火は何を燃やせばできるんだろう。」ジョバンニがいいました。 「蠍の火だな。」カムパネルラがまた地図と首っ引きして答えました。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 蠍の火の件は物語のクライマックスでもあります。「まことのみんなの幸い」のために燃える蠍の火の話は美しく、宗教的でもあり、何度も読み返したくなります。 「銀河鉄道の夜」を読む人の心を必ず捉える場面を作品に投影しました。作品の題名からは夜空をイメージすると思いますが、実際に作品を読み込むと、作品内には宮沢賢治の繰り広げる様々な色彩の世界が広がります。特に銀河の中を進む鉄道を中心とした作品の中で、まっかな【蠍の火】は作中のお話のクライマックスだけではなく、赤という色彩を強調することで、蠍の火のイメージが色彩として読者の記憶にしっかり残るという手法を使っています。 上記の事柄から、敢えて銀河を思わせるような色目ではなく、【蠍の火】=赤をメインとした作品にしています。【蠍の火】は作品中にあるように、美しく酔ったように燃える深紅のチェコガラスボタンで表現しています。 深紅のボタンには流れ星が尾を引きながら落ちてゆくようにも見える柄がプレスされ、効果的にシルバー彩色されています。 また桔梗色の天、闇を表すビーズをあしらいました。 Emilieおなじみの大穴ビーズも深紅です。 一粒、乳白色に輝くレインボークォーツを一粒つけ、先端部分には鋭利に光るスワロフスキービーズをつけ、全体の色と印象を引き締めました。 「銀河鉄道の夜」のクライマックス部分を想起させる作品としてだけではなく、秋から冬にかけて、暖色中心のコーディネートに取り入れやすい色目です！ 星や天体に関係するモチーフの作品をEmilieでは数多く発表してきましたが、星に造詣が深かった宮沢賢治作品、その中でも「銀河鉄道の夜」はEmilieの世界観に合致し、とても美しい作品が出来ました。「銀河鉄道の夜」とアクセサリー、双方楽しめる作品です。当作品を見る人に【蠍の火】が意味するまことのみんなの幸いとは一体何なのか、この作品が少しだけそれを考える灯りになってくれることを願っております。 ★★★天然石について★★★ 石一つ一つの風合いやカットのサイズ・角度が違いますので、写真と現物が異なる場合がございます。ご了承ください ★★★Emilie髪留めの特徴★★★ Emilieの髪留めは使いやすさを求めてガラスボタンに加工をしております。 其々の髪留めの主題に即して厳選された素材の組み合わせによって作品に封じ込められたEmilieの作り出す世界をお楽しみいただけます。またチェコ製大穴ビーズや様々な輝きを放つ素材を贅沢に使い、華やかで他にはない、髪留めをつけていただく方により快適な髪留めを製作しております。 ■髪留めゴム交換メンテナンスについては下記リンクを参照ください。 https://minne.com/items/36177579 ■大きさ チェコガラスボタン　27㎜ スワロフスキービーズ　３㎜ チェコビーズ　10~15㎜ チェコシードビーズ　2㎜ レインボークォーツ　10㎜