ウェブマガジン「アパートメント」で、作家のみなさんによる作品販売イベント「アパートメントのマルシェ」を開催中!
こちらはPQさんとの往復書簡「Mais ou Menos —裏でも表でもないわたしたちの往復書簡—」を連載中の、Maysa Tomikawaさん(https://apartment-home.net/author/maysa/)による作品。Maysaさんがこれまでに見た景色から着想を得た手つむぎ糸のニット帽です。
-------
生物の授業で苔について学んだとき、ものすごく感動したのを覚えている。ライフサイクルのどの段階かによって見た目が変わるとか、すごく面白い。一番好きなのは、胞子体の尖ったカプセル。あの中に無数の胞子が入っていると思うと、ワクワクしてしまう。胞子体が成熟して蓋の部分が外れたあと、少し茶色みがかった壺の部分の微かな不気味さもなんとも言えない。今でも苔が生えているのをみると、ついつい胞子体をみたくて近寄って観察してしまう。(他の人から見たら、間違いなく不審者だと思う。)
この糸を紡ぎ始めたときは、頭の中には別のイメージがあったんだけれど、紡ぎ終わった色は、どこからどう見ても苔玉のようだった。想像力が、それこそ胞子体みたいににょきっと育って、帽子になった。
この帽子をかぶって、ぜひ苔玉になってほしい。わたしみたいな苔が好きな人が近くにいたら、観察されてしまうかもしれないけれど。
ウール100%
縦21cm/横27cm(平置き)
世界で一点だけの手紡ぎ、手編みのアイテムです。使っていくうちに穴が空いたり、破れたりした場合、お直しが可能です。お気軽にご相談ください。
ウェブマガジン「アパートメント」で、作家のみなさんによる作品販売イベント「アパートメントのマルシェ」を開催中!
こちらはPQさんとの往復書簡「Mais ou Menos —裏でも表でもないわたしたちの往復書簡—」を連載中の、Maysa Tomikawaさん(https://apartment-home.net/author/maysa/)による作品。Maysaさんがこれまでに見た景色から着想を得た手つむぎ糸のニット帽です。
-------
生物の授業で苔について学んだとき、ものすごく感動したのを覚えている。ライフサイクルのどの段階かによって見た目が変わるとか、すごく面白い。一番好きなのは、胞子体の尖ったカプセル。あの中に無数の胞子が入っていると思うと、ワクワクしてしまう。胞子体が成熟して蓋の部分が外れたあと、少し茶色みがかった壺の部分の微かな不気味さもなんとも言えない。今でも苔が生えているのをみると、ついつい胞子体をみたくて近寄って観察してしまう。(他の人から見たら、間違いなく不審者だと思う。)
この糸を紡ぎ始めたときは、頭の中には別のイメージがあったんだけれど、紡ぎ終わった色は、どこからどう見ても苔玉のようだった。想像力が、それこそ胞子体みたいににょきっと育って、帽子になった。
この帽子をかぶって、ぜひ苔玉になってほしい。わたしみたいな苔が好きな人が近くにいたら、観察されてしまうかもしれないけれど。
ウール100%
縦21cm/横27cm(平置き)
世界で一点だけの手紡ぎ、手編みのアイテムです。使っていくうちに穴が空いたり、破れたりした場合、お直しが可能です。お気軽にご相談ください。