飾る建築模型 / ピアノの部屋

『minne×「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」』 minne限定コラボ企画作品 〈桃色のピアノ / オーギュスト・ルノワール「ピアノを弾く少女たち」より〉 保育園のときに見つけた『ももいろのキリン』という本のことを今も覚えているのですが、この本を私は読んでいません。タイトルで満足できて、「中身は知らないけど〈ももいろのキリン〉てすごくいいなあ」っていうそれだけで20年以上引っ張ってこれました。 キリンがももいろっていうのがすごくいい。 人生でいちばん好きな小説家さんも短編エッセイで「ピンク」について言及しています。「好きな色を聞かれたらピンクとは絶対に答えない」「でも、ピンク色のものを見ると、無闇にうれしくなる」「その色の前で、どういうわけだか無防備になり、抵抗ができない」 私の場合はもうちょっと限定的で、「固有色が桃色じゃないものが桃色だとなんだかいい（ピンクはなんとなく濃い印象なので、桃色の方が望ましい）」、と思うようです。 そして「ピアノを弾く少女たち」のピアノ、桃色に見えます。同じ主題の他の作品を見るに、おそらく実際は茶色です。しかし筆触分割と視覚混合の加減の結果か、ルノワールの気分のせいか、私には桃色に見えます。 〈ももいろのピアノ〉ってすごくいい。 そういうわけで、ももいろのピアノの入った部屋を作りました。 色はデリケートです。扱いきれる自信がないので、私はあんまり使いません。（だいたい白~ベージュのトーン・色相・素材違いで回しています） 今回は浜美に来たのがこの「ピアノを弾く少女たち」だったために〈ももいろのピアノ〉をキャッチできて模型化に至ったレアケースです。 そういえば愛してやまないバーバパパも桃色です。