月面と水面の月

月面と水面の月です アートクレイシルバーで作りました。採寸とか計算はしないで、出来るように作りました。 物体にはもともと潜在意識なるものがあるそうですが、これは岩石でいう結晶方向、木でいう杢や年輪のことであるように思われます。老師曰く、物の道理は水に似ているのだそうで、僕はこのことを銀河のガスの模様と、風呂の水面に入浴剤の粉末をまぶした時の模様がほぼ同じであることを見て実感したわけです。 簡単に言うと多くの物事は水に似ているわけです。砂浜の模様を人為的に作ることはできないですよね。むしろそこに人為的な不規則と不完全さがなければ、やや不自然に写ってしまうはずです。水のあや模様を実際に水彩筆でやろうと思えばそれは難しいですが、ものの本質そのものに任せればそれは非常に簡単にできてしまうのです。 故に設計図無し、整形無し。自然派です。ほんとに横で研磨だけしてた男です。 これは夜サイクリングに行った時に出ていた月を着装にしましたし、よく行く神社の灯篭が月をモチーフにしていたこと、壱岐島に行った経験(月詠神社がある)、などが影響したものです。 焼きっぱなしに若干磨きをかけた感じです。銀粘土は焼くとほぼ純銀になりますが焼成した時は白くなるのです。(光の拡散、ということらしい。)そこに磨きをかけました。光っているところと光っていないところのコントラスト感を見てください！他にもクレーターや細かいチップ、傷、小さいキラキラの粒子などを見てください！ 月の表面を生かすためにあえて荒くしています。ここしかない、というやめ時でやめました。 リバーシブル。 裏面は水面上の月光を表現しました。この皺も自然発生的できたもので、皺になっていない表面には水が迸るような研磨をしました。ちょっと浮かんだような奥行きが感じられる感じにしてみました。 自然回帰主義者のロックなあなたに。直観主義者に。 ペンダントトップのつもりですがもうこの際そこもインスピレーションじゃないかな。 実際に行って地面を踏んでみる感じで楽しんでくれたら計算通りです 注意 少し赤い所があります。それもとりません。 チェーンも銀の輪っかも付属しません。あしからず 薄いので手を切らないように注意して下さい。表側に向かって縁を曲げています。