2014年11月24日に発刊した、詩集『夜と君の魔法』の元となった散文詩日記5年分より抜粋・編集し、一冊にまとめたzineです。
表紙と本文は青で統一し、表紙の上には青のトレーシングペーパーを重ね、本文はクラフトペーパーに印刷しました。
真夜中に書いた届かない手紙。
からだの中に流れる深い青色の宇宙は、いつか流星となる。
『夜と君の魔法』の副読本としてもお楽しみいただけます。
***
恋人に手紙を贈るように、心のぜんぶを使って一杯の珈琲をいれたい
4号室ってわたしにぴったりだ
響きも、ドアをあけると星がこぼれてくるところも
バスタブのなかで膝を抱えて雨の音を聴いていると、深い森のなかに裸足で立っているようにすんとした青い気持ちに染まってゆく。
オレンジフィズという名前の色に染めた歪な短い爪を、ゆるく揺れる水面越しに見つめながら、あの子の瞳に住む夜明けの色の小鳥のことをおもった。かなしみとかなしみを混ぜ合わせても青から逃げられない。
(本誌より抜粋)
***
全36頁
著・編集・印刷・製本・絵 みうらゆみ
2014年11月24日に発刊した、詩集『夜と君の魔法』の元となった散文詩日記5年分より抜粋・編集し、一冊にまとめたzineです。
表紙と本文は青で統一し、表紙の上には青のトレーシングペーパーを重ね、本文はクラフトペーパーに印刷しました。
真夜中に書いた届かない手紙。
からだの中に流れる深い青色の宇宙は、いつか流星となる。
『夜と君の魔法』の副読本としてもお楽しみいただけます。
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恋人に手紙を贈るように、心のぜんぶを使って一杯の珈琲をいれたい
4号室ってわたしにぴったりだ
響きも、ドアをあけると星がこぼれてくるところも
バスタブのなかで膝を抱えて雨の音を聴いていると、深い森のなかに裸足で立っているようにすんとした青い気持ちに染まってゆく。
オレンジフィズという名前の色に染めた歪な短い爪を、ゆるく揺れる水面越しに見つめながら、あの子の瞳に住む夜明けの色の小鳥のことをおもった。かなしみとかなしみを混ぜ合わせても青から逃げられない。
(本誌より抜粋)
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全36頁
著・編集・印刷・製本・絵 みうらゆみ