ねむの木

　ご覧頂きありがとうございます。 　こちらは上下黄緑色に金色のスジの入った色紙に、１本の大きなねむの木が花を咲かせている様子です。 　ある村に建つ小さな美術館へ高速バスで山道を通って向かった時に目に留まり、いつか折ってみたいと思っていた題材です。こどもの頃、学校の国語の教科書にあった「ねむの木の願い」というお話をなぜか忘れられなかったということもあり、実際にねむの木を目にした時にその思い出と結び付いたということも、折ろうと思った一因です。 　ねむの木の花は濃淡のあるピンク色の和紙を紙縒りにし、花の上には薄ピンク色の落水紙を、花の周りには板締めの薄ピンク色の和紙をちぎりにして置いています。 　葉は４色の異なる緑色の和紙で折り、周りに刻みを入れています。茎は緑色の和紙の紙縒りになっています。 　幹は濃淡のある茶色の和紙で折り、赤茶色や黄土色の和紙のちぎりを入れています。 　全て埼玉県の小川和紙を使用しています。 　額に入れても、色紙用のビニール袋でラッピングしてありますので、そのまま立て掛けて飾って頂いても楽しめます。 　鮮やかな色合いの中にも、花の持つふんわりとしたものを感じられる１枚かと思います。