やあやあ裏口へようこそ!
「先日店主様にお願いされて
あるお屋敷の御庭に真夜中訪れたのですが・・・」
ネコルモンは珍しく暗い顔で切り出した。
「店主様が月光石といわれる石がどうしても必要だと仰るので
探しに行ったのでございます。
そこは夜になるとお化けが出ると噂のお屋敷でしたが
ワタシ腐っても妖精ですのでそんなモノ全然怖くないのです。」
ええ本当にちっとも!とネコルモンは真剣な面持ちで続けた。
「なぜ夜中かと申しますとまさに名の通り。
普段はタダの石ころでございますが
夜・・・月の光を浴びて光るのでございます。
お庭を訪れると光る石は無いか目を凝らしたのですが
いっこうに見つかりませんでした。
雑草をかき分けて探していると
ふと視線を感じ振り返ったのですが
そこには誰もおらず気を取り直して探そうと前を向いた瞬間
何かに触れました・・・耳が・・・
なぜ耳が何かに触れるのか
ワタシは今上を向いているのか下を向いているのか
ふと顔を上げると
絵本でしか見たことのないお化けが器用にパタパタと飛んでいたのです!!
ワタシは一目散に逃げ出し
這う這うの体でお店に戻って来たのでございます。」
その時を思い出したのかネコルモンはまたぷるっと身震いした。
「店主様がどうしたのか?とお聞きになられましたので
今あった事を話しましたところ
店主様は一言 そうか・・・ と仰って肩を震わせてお部屋に戻られてしまいました。
きっと店主様も怖がらせてしまったのですね。
ワタシ反省致しました。
石も持って来られないうえ怖がらせてしまうなんて。
なんて駄目な使い妖精なんでしょう。
精進せねばなりません。」
ネコルモンはきゅっと眉間にシワを寄せた。
後日、店主に会った時屋敷の話を聞くと
ああ、あれはねと教えてくれた。
最近のネコルモンの仕事ぶりがあまりにも酷いので
お灸を据えたのですよと言った。
「あの屋敷のお化け達は気の良い連中でねぇ。
私がちょっと使い妖精を脅かしてくれないかと頼んだら
お菓子ひとつで快く引き受けてくれたのさ。」
「ああ。この事は私の可愛い可愛い使い妖精には
内緒ですよ?」
店主は人差し指を薄い唇に当てると目を細めた。
やあやあ裏口へようこそ!
「先日店主様にお願いされて
あるお屋敷の御庭に真夜中訪れたのですが・・・」
ネコルモンは珍しく暗い顔で切り出した。
「店主様が月光石といわれる石がどうしても必要だと仰るので
探しに行ったのでございます。
そこは夜になるとお化けが出ると噂のお屋敷でしたが
ワタシ腐っても妖精ですのでそんなモノ全然怖くないのです。」
ええ本当にちっとも!とネコルモンは真剣な面持ちで続けた。
「なぜ夜中かと申しますとまさに名の通り。
普段はタダの石ころでございますが
夜・・・月の光を浴びて光るのでございます。
お庭を訪れると光る石は無いか目を凝らしたのですが
いっこうに見つかりませんでした。
雑草をかき分けて探していると
ふと視線を感じ振り返ったのですが
そこには誰もおらず気を取り直して探そうと前を向いた瞬間
何かに触れました・・・耳が・・・
なぜ耳が何かに触れるのか
ワタシは今上を向いているのか下を向いているのか
ふと顔を上げると
絵本でしか見たことのないお化けが器用にパタパタと飛んでいたのです!!
ワタシは一目散に逃げ出し
這う這うの体でお店に戻って来たのでございます。」
その時を思い出したのかネコルモンはまたぷるっと身震いした。
「店主様がどうしたのか?とお聞きになられましたので
今あった事を話しましたところ
店主様は一言 そうか・・・ と仰って肩を震わせてお部屋に戻られてしまいました。
きっと店主様も怖がらせてしまったのですね。
ワタシ反省致しました。
石も持って来られないうえ怖がらせてしまうなんて。
なんて駄目な使い妖精なんでしょう。
精進せねばなりません。」
ネコルモンはきゅっと眉間にシワを寄せた。
後日、店主に会った時屋敷の話を聞くと
ああ、あれはねと教えてくれた。
最近のネコルモンの仕事ぶりがあまりにも酷いので
お灸を据えたのですよと言った。
「あの屋敷のお化け達は気の良い連中でねぇ。
私がちょっと使い妖精を脅かしてくれないかと頼んだら
お菓子ひとつで快く引き受けてくれたのさ。」
「ああ。この事は私の可愛い可愛い使い妖精には
内緒ですよ?」
店主は人差し指を薄い唇に当てると目を細めた。