極小仏像　釈迦如来　SK-001

極小仏像の「釈迦如来」を紹介させていただきます。 本体に使用した材、彫り、外箱の仕様など、全体として「野趣」のある小品に仕上がっています。 色味も含めた全体の印象としては、写真1、3、4、5枚目で間違いないと思います。 ※寄って撮ろうとすると、どうしても光源の扱いが難しく、なかなか安定しません。申し訳ありません。 一枚目の写真にあります、おでこの「ぽっち」ですが、白毫（びゃくごう）といって仏に特有のもので、樹脂にて自作し、仕込んであります。 本体に使用した材ですが、信用のおけるお店で「杉のアテまたはコブ」といわれて購入しましたが、私の見立てでは「栢の類」ではないかと思っています。 詳細は省きますが、少々扱いにくいといいますか、使い所に迷う材ですが、このサイズだと無垢材として贅沢に使えるうえ、私の刃の使い方と相性がドンピシャで、像の姿もいつになく綺麗に収まったように思います。 念持仏としてお持ちいただけるよう、また、いつまでも大切にして頂きたいとの思いから、 専用の箱も制作しました。 この箱ですが、実は開け閉めにちょっとしたコツが必要です。 紐の結びは茶道具に倣っていますが、要は蝶結びです。 でも紐が平らなため、解くのは良くても結ぶのは難しいかもしれません。 紐についたクセを頼りに何度か繰り返すといいと思います。 お手間をかけて申し訳ありませんが、これも「慣れ」の問題で、 一旦慣れてしまえば、後はお持ちのご本人にしか触れない特別なものとなるかと思います。 4枚目の写真にあります「巾着」は「おまけ」で付けたもので、市販の安価なものです。 このままお使い頂いても結構ですが、ご本人さまでお好みの巾着、仕覆など、 ご用意されるのもいいかと思います。 末永くお手元に置いていただき、また、気の向いたときに手に取って眺めて頂ければ、 作家冥利に尽きます。