作家さんの発掘・支援を目的とした
「minneハンドメイドアワード2018」。
1万4千を超える応募作品が集まり、厳正なる審査を経て、
ついにグランプリおよび各賞が決定いたしました。
総合審査で最優秀作品に贈られる賞
グランプリに継ぐ優秀な作品に贈られる賞
365日すべての絵が一筆書きで繋がっていることと、それだけでなく季節の行事や旬のものに合わせて「しりとり」されているというアイデアにとても驚かされました。アイデアやデザイン性の高さに加え、毎日カレンダーを見る楽しみや、生活にそっと寄り添う姿が想像できる点が高く評価されました。
各部門で最も優れた作品に贈られる賞
「ニードルパンチ」という日本国内ではまだほとんど知られていない技法にも関わらず、作者の「この技法でつくりたい」という情熱を原動力に世界中から道具を収集・研究したその姿勢と作品の完成度が高く評価されました。文化刺繍から着想を得て現在の技法に至ったという過程を経て、自由に描かれたサボテンの図案や色合いは暖かみがあり、新たな冬のファッションアイテムとして完成されています。
デザインの美しさと共に、非常に座り心地の良い椅子であることが評価されました。自宅にこんな椅子があったら、朝起きてお茶を飲む時間も帰宅して休憩する時間も今よりもっと素敵になるだろう、と思わせてくれる椅子です。家具は、人それぞれの選び方があると思いますが、きっと誰かの一番になれる椅子なんだと感じました。深く腰掛けて、肘を置いた瞬間に驚きと笑顔になる審査員が多かったことが印象的でした。
小学生の必須アイテムである移動ポケットですが、大人も使いたいと思うほどの完成度です。性別を問わずに使えるデザイン性の高さとビーズ刺繍や細かなステッチで丁寧に美しく仕上げられたモチーフが評価されました。また、蓋を開けた時に内側から現れるモチーフに審査員一同心を奪われました。この移動ポケットを使うことで忘れ物が減り、お洋服とのコーディネートも楽しくなりそうです。
これまで見たことのない美しい曲線に仕立てられた形と周囲にあしらわれたビーズのデザインに心が奪われました。自分に向けて購入しても嬉しい、誰かから贈ってもらえても嬉しいと思えるプロダクトとしての完成度の高さを評価しました。パッケージも美しく、箱を開けて笑顔になる方の様子が想像できます。長く大切に使いたい気持ちにさせてくれる作品に仕上がっています。
ゲスト審査員が選んだ作品に贈られる賞
「北欧、暮らしの道具店」では自分たちが欲しいと思うものを紹介するという方針を大切にしているので、今回も私自身が欲しいと思うものをテーマに選ばせてもらいました。この作品は、真鍮でヒンメリを表現し、かつそれを壁やドアに飾れるリースとして楽しめるものになっていて、まずその発想が素晴らしいなと思いました。軽さもあり賃貸住宅でも気兼ねなく飾ることもできそうなのも嬉しい配慮。私自身、植物も大好きでドライフラワーを楽しむことも多いので、自分の好みとしてもど真ん中の作品でした。
こまやかに時間をかけて想いを込め一針一針仕上げているのが伝わります。物語を仕上げてつくっているのが素晴らしいです。絵画がお好きということでヒエロ二ムスボスの世界を感じますが、そこから超えて自分の世界観で仕上げてゆくともっと素敵になると思います。
現代のニーズを的確に捉えており、売れそうだなと思いました。ネガティブなことをポップなデザインでポジティブに。誰にでもわかりやすく見た目をまとめているのがとてもいいですね。アレルギーだけでなくお国柄(宗教など)で食べられないものの意思表示など、どんどん用途が広がっていくイメージができました。
海外の友達にお土産を持っていくなら、どんなものが喜ばれるか?驚いてくれるか?を、基準にして選びました。この作品の持つ、フェルトのあたたかみと造形のきめ細やかさのバランスは、絶対に外国の作家にはできない発想だと思います。動物たちのほのぼのとした感じが和みますね。
とても小さなブローチを前にして立ち尽くしたのは初めてです。なんとも言えない表情と七宝焼が絶妙な相性です。細やかなラインが生きていて、今にも動き出しそうな不思議さ。物語の途中でふとこの世に顔を出したような。ぜひさとうゆうきさんの他の作品をも含めて1番欲しいと思いました。いい出会いです。
一般投票で選ばれた作品に贈られる賞
ポーチをお豆腐に見立てた、見るだけでも楽しめるユニークな発想と本物に近い形に仕上げるためのこだわりにたくさんの驚きの声が上がりました。ポーチ自体の機能性だけでなく、トッピング部分の付け替えができる遊び心にも多くの方が惹きつけられました。
実際に使うことのできる、羊毛フェルトでつくられた動物たちの文房具です。作品のクオリティーに驚く声と動物たちののんびりとくつろぐ表情に癒される声が多く集まりました。
すべて紙でつくられた箱寿司モチーフのペーパーボックスです。さまざまな種類の紙が使われ、紙の可能性を感じる作品に仕上がっています。自分にはもちろんのこと、人にあげたくなるという声が多く寄せられました。
2018年にminneにご登録いただいた方の中で優秀な作品に贈られる賞
画用紙でつくられたとは思えないほど再現性の高いシロツメクサにとても驚きました。植物特有の規則性がない色味やグラデーションの表現、身近な素材を使ってつくられている点を高く評価しました。改めて、ものづくりの楽しさを感じることができた作品でした。
和装の婚礼の際に選べるアイテムが意外に少ないという課題を見つけ、技術とアイデアで解決しようとしている点を評価しました。押し絵の技法でつくられた袴と白無垢姿に枡の土台を組み合わせも素敵です。婚礼衣装に合わせたデザイン展開、新郎新婦への贈り物としても期待でき、作品をきっかけにたくさんの笑顔がうまれそうです。
ものづくりにゆかりのある企業から贈られる賞
パッケージもとても素敵ですが、アクセサリー自体にとてもセンスがありオリジナリティ溢れる作品でした。スワロ、クレイ、レジンなど又レジンの中にいれる、材料にもこだわりをもっていて、1つ1つ丁寧に制作している事が見られる完成度の高いアクセサリーの作品でした。
箱から可愛いパーティー会場が現れるという、びっくり箱のコンセプトは勿論のこと、中身のひとつひとつのパーツの完成度が高く、相手への“思いやり”や“おもてなし”の気持ちが伝わる素晴らしい作品と思います。また、フタを外した時にフワッと箱が開く時の一瞬の“間”が、受けとった人の高揚感を更に高めてくれそうです。
「オープンマインドになれる、着けている人に話しかけたくなる、小さな絵画を持ち歩く」というコンセプトがとても素敵です。なくてもよいけれど、あると豊かに感じ生活に広がりが生まれる“雑貨”。まさにそれを象徴する作品でした。完成度の高さはもちろん、ユニセックスなことをうちだすなど、多角的なアプローチと実用性も◎です。
水彩画ならではのさわやかで優しい雰囲気に惹かれました。絵画を立体化することで自然の花のように一つ一つ異なる豊かな表情を生み出し、単体にすることで空間の好きな所を好きなように演出できるアイデアが素晴らしかったです。ギフトボックスもかわいらしく、収納時もインテリアとして楽しめるのも良かったです。普段の生活にちょっとした喜びをもたらしてくれる素敵な作品です。
「パパとして贈りたいもの」をテーマに選ばれた作品に贈られる賞
普段使うものはママが実用性で選んだほうがいいと思うので、思い出に残るこのギフトを選びました。想いのこもった手づくりのギフトはママも喜ぶし、子供が大きくなってからも「こんなに大事に育ててくれたんだ」と思ってくれるものを贈りたいなと思います。
受賞理由
メリーゴーランドの刺繍に込められた「幼い子どもと過ごす時間がずっと楽しく続いてほしい」という想いと「子どもの夢のある世界観」を表現したストーリー性の高さが評価されました。また、それだけでなく子どもたちがストレスなく身につけられるような工夫や裏地へのこだわり、軽やかで美しいシルエット、刺繍のクオリティーや細部のデザイン性など全体の質が高い点も評価されました。