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このギャラリーでは、私が3DCGソフトでデザインし、3Dプリンターで出力した作品を展示しています。

3Dデータそのものは、以下のサイトでフリーで公開しています。
http://www.thingiverse.com/tofuji/designs

1.　まず3Dプリンターについて説明します。

3Dプリンターについては、「このプリンターがいい、あのプリンターがいい」というような記事がWebにいろいろ出ています。しかし、ほとんどの記事は見当違いです。

現在3Dプリンターで作品を作るために一番重要なのは、データを作るためのソフトウエアとそれを使いこなす技術です。これがあれば、とりあえず簡単な作品は作れます。

次に重要なのは、3Dプリンターの性質を理解し、作品を適切に分割し、いろんな方法を使って組み立てる技術です。これがあると、複雑な作品を作れるようになります。

そして、これら二つの技術がなければ、どんなに素晴らしい3Dプリンターがあっても何も作れません。まだまだ（というか、おそらく将来も）3Dプリンターを使いこなすのは難しいのです。

私が使っている3DCGソフトはCINEMA 4Dです。CINEMA 4Dを使うと、このギャラリーにあるような作品を作れます。3DCADソフトでは作れません。

3Dプリンターは、XYZプリンティングの「DaVinci 1.0」というのを使っています。既に1年間使っていますが、非常にいいプリンターです。プリントする素材はABSです。

3Dプリンターの素材としては、この他にも「PLA」、「石膏」、「紫外線硬化樹脂」、「ナイロン」等が使われますが、総合的に見てABSが一番いいと思います。

ABSは安価で、色鮮やかで、軽く、追加工でき、ネジやピンも打てます。他の素材ではこのギャラリーにあるような作品は作れません。

もちろんABSにも「精度が低い」、「サポート（支え）が必要」、「フルカラーにできない」といった欠点がありますが、それは木材等の自然素材も同じです。
長所を生かし、欠点を補うような設計をすれば十分にいい作品を作れます。

2.　ハンコ等の細かい彫刻は3Dプリンターでは無理なので、NCフライス盤も併用しています。NCフライス盤は大きなモノ（特に高さ方向に）の加工には向いていないのですが、ハンコのように2Dに近いモノには最適です。

ベースを3Dプリンターで作り、細かい彫刻が必要な部分だけNCフライス盤で追加工すると、効率よく正確なモノを作れます。

3.　その他、私は電子工作や機械工作もいろいろやっているので、それと3Dプリンターを組み合わせて、なるべく他の作家さんが作っていないものを作っていきたいと思っています。

LED等の電子部品や、ネジ、歯車等の機械部品も作れますので、何かアイディアがありましたらご相談ください。

11th Moon GALLERY

tofuji