木は自然そのもの。
同じ木目の木は世界に二つとありません。
似ているものはもちろんありますが、ひとつひとつ全てが違い
それぞれ唯一無二の個性を持っています。
当たり前のことなのに、木工に携わってからそれを毎日実感しています。
同じ木の種類なのに「あの時の木」とは違う。
いまでも思い出すときがあります。
数年前の「あの木」は今でも大切に使ってもらってるかな。
その作品を手にしたとき、写真を見たとき、
それは世界にひとつだけのもの。
そして二度と出会うことができません。
だから私はひとつの作品ごとに写真を撮ります。
同じ形であっても、
その作品は世界にひとつだけのものなのだから。