ジュエリー製作
日本ジュエリー協会が唱える貴金属の定義とは、金、銀、白金族のプラチナやロジウムなどの8種類です。
これらは、化学的に安定していてアレルギーになりにくい物質です。
当ショップで扱う金属はAg(銀)と強度を保つために添加するCu(銅)を、日本の工場で正確に調合されたものを使用しております。
主に扱う素材は下記の3種類です。
sv925=Ag92.5%+Cu7.5%
sv950=Ag95%+Cu5%
sv1000=Ag100%
強度はsv925>sv950>sv1000となります。
造形する上で、太い銀線を鋭く曲げる場合はsv950を使用したり、直線が長く細めの場合はsv925などと使い分けています。
全ての丸カンも銀線を丸めて切り出していますが、デザイン性や耐久性を保つ為に数十種類の丸カンを準備しています。
パーツ同士を繋ぐ丸カンは美観を損なわない為になるべく小さいものを使いたいのですが、sv1000で細すぎる地金だと強度が足りませんので、sv925で直径0.5mm以上のものを使用しています。
銀は磨き方によって、輝きや高度などが変わってきます。
製作手順は、
各種銀の発注
《切り出し》デザインした長さにします
《なまし》地金を熱して柔らかくします
《形成》ヤットコなどで曲げて造形します
《ロウ付け》バーナーで銀蝋を溶かして地金同士を着けます
《ハタシ》不純物を薬品で洗浄します
繰り返す場合あり
《研磨A》地金の全ての表面の地肌を剥くように
《研磨B》表面に負荷をかけながら、締めて強度を出します
《研磨α》鏡面などになるよう最終に繋げます
《最終研磨》銀の照りが出るように狙います
となります。
地金の表面には、目に見えないミクロのピンホールが存在します。研磨時にアレルギー物質などを使うと、残留した物質が残る可能性があるので注意が必要です。
貴金属のメッキは、硬度はありますがとても薄い被膜ですので元の地金の色や地肌の状態が重要です。
合金などの製品は、組み立て後工業メッキなどを厚く塗布して傷も隠してしまおうという感じでしょうか。ニッケルを使用しているものは、現在アレルギーがない方でも今後の為に身につけることはやめましょう。
絵画で例えると、貴金属はキャンバスの表面にがわかるような水彩画。合金などは、ポスターカラーで表面を覆う感じでしょう。
使用しているもの
各種銀線:日本の工場に依頼して精錬された地金
一部チェーンやキャッチなどは、パーツ専門業者より仕入れ
スワロフスキー:オーストリア製 正規代理店より
キュービックジルコニア(CZ):人口ダイヤモンド
これらは、水に例えるとH2oというように
当ショップで主に使用している地金は、日本の精錬所で不純物のない銀と銅を、極めて正確に調合されたものです。
デザインからロウ付け、研磨、鍍金まで独りで仕上げまで行っております。
HP作りなどの時間を製作に回せるようになったので、価格も低く設定出来ました。
今年で職人歴20周年を迎え、個人販売を始めます。宜しくお願い致します
[全 2作品]
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