受け継ぐ、いまに合わせる。私が和を好きになっていくまで

受け継ぐ、いまに合わせる。私が和を好きになっていくまで

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和楽器の音に呼ばれて 昔から、どことなく和楽器の音が好きでした。 お祭りで響く横笛や和太鼓、テレビから流れる琴や三味線――奏者の所作も音色も、子どもの頃から不思議と心をつかまれました。 浴衣で背すじが伸びる理由 私は夏生まれ。夏祭りや花火大会が大好きで、できる限り浴衣で出かけたくなる人です。 浴衣に袖を通すと、自然と背すじがすっと伸びて、わくわくする。成人式で振袖を着られなかった心残りが、どこかでこの気持ちを強くしているのかもしれません。 和×洋ミックスに惹かれて やがて出会った和楽器バンドのライブ会場では、和柄の服や本格的な着物をまとったファンの方々がたくさん。 「きちんとした着物」も「今風の和洋ミックス」もどちらも魅力的で、和を取り入れた洋服ブランドのファンにもなりました。 私にとって“和をまとう”ことは、気分が上がるスイッチ。背すじがしゃんと伸びます。 おうち時間が連れてきた着物 コロナ禍で外出が減った頃、中古の着物を試しに購入。 YouTubeで着方を覚え、家の中で練習しているうちに、私の中で和の存在がどんどん大きくなっていきました。 気づけば中古の着物が増え、お仕立ての一着も迎えて、浴衣や着物に合う小物が欲しくなる毎日に。 受け継ぎながら、いまに合わせる SNSでは、昔ながらの着付けを伝える方も、今風に着こなす方も、どちらも大好きで追いかけています。 おばあちゃんの着物を譲り受けて現代風にアレンジする――まだ着られるもの、使えるものを大切に使う姿勢に深く共感。今風に言えばサステナブル。まさに私の“好き”のど真ん中です。 いま、手の中の伝統へ そして今。私はハンドメイドを通して、水引の意味や移り変わり、つまみ細工の歴史と向き合いながら手を動かしています。 自分がわくわくして、誰かの心もふっと踊るようなものを――“昔からあるけど新しい” 和の小物として形にしていきたいです。 https://minne.com/items/43030932 最後までお読みくださりありがとうございました。

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つまみ細工と水引の作り手・DTPデザイナー

Piccoliffy|小さな家族とおそろい小物
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