絵画

温室A (おんしつ　えー)

オカメインコを亡くしてしばらくした頃、ふと彼を描きたくなり筆を動かしたら
「嘴はツヤツヤで。細い爪はチクチクして。ここはいつもふわふわで……」
と、思い出を絵へ描き起こしている事に気付きました。

きっと、誰しも可愛い命と過ごした人の胸の中にはそんな大事な記憶が詰まっていて。
それを自分が絵として描き起こし
「ああこんなにふわふわだったね」
「鼻がツヤツヤだったね」
「ヤンチャだったね」
と思い出せる証のひとつと出来たなら。

そんな気持ちで描いています。