店主の弥光で御座います。
暫しの間休業することとなり、
思い残しのないよう
行きたいところへ行って参りました。
以前も訪れた機械要塞都市です。
https://minne.com/@nonamikorin/letters/49861
何度行っても発見のある場所であり
街の全てがまるで一つの大きなロボットのようで
古びの中に煌めきを感じる稀有な場所です。
今日は街の人の様子をよく観察してみました。
風景は歯車と鉄パイプだらけで異様ですが、
我々の世界と同じく色々な人がいて
それぞれ職や家庭を持ち、皆働き暮らしています。
以前訪れた時、通りがかりの人に聞いたように
ここは身体のどこかを機械に変えないと
生きていけないほどの厳しい環境で、
骨であったり内臓であったり
改造を施していない人の方が珍しい場所です。
しかし、それは決して悲劇ではありません。
目や瞳、耳などで今以上に何かを捉えるため
より便利に快活に生きていくために、
自ら進んで行っていることだそうです。
「もしそうでなければとうの昔に
この都市から出て行っている」と皆笑います。
役所で話を聞いてみました。
「この都市の住人になる際には、
血液から鉱石見本を判別し、登録します」
鉱石見本…とされる宝石の原石を体に埋め込み、
例えば義手などに同じ石を埋めることで
機械と肉体が相互に呼応し合い
改造部位が最高のパフォーマンスをすると共に
拒絶反応等を起こさないよう、
技術的・医学的に慎重管理されているそうです。
街の産業に欠かせない工場の技師や
その工場に素材を提供する企業
改造手術を行う医療機関の人や
都市の安全を守る警官に至るまで
皆流れる血液も特徴も違いますから
それぞれ違う「鉱石」が身体に埋められており
複雑な改造部を惑いなく動かす源となります。
果たして身体の中でどのように光っているか
どんな大きさや色なのか気になるところですが
外から見えないため想像するしかありません。
私がもしこの都市に住むことになったら
自分の体に合う鉱石は一体どんな
宝石の原石なのだろうか?
この都市に住む人々の数を見るに
果たしてどのくらいの原石たちが
魂のように煌めいて働いているのだろう
か?
機械要塞都市はまだまだ奥が深そうです。
歯車と人間が噛み合って、まさに
独特の世界観、人間倫理感を育て
素晴らしい産物を世界へ輸出し広げています。
よく言う「社会の歯車」とは
実際こういったものだと目に見えて分かる
この都市をまた是非、訪れたいものです。
其れでは、又。