OC:TOが実際にお財布の制作に使っている道具たちを大公開！

…とは言え、OC:TOの使用する道具はごくごく一般的なレザー クラフトの道具に過ぎません。これまで色々な道具を試して、最終的に今使っている道具たちは写真に写っているものだけなのです。

レザー クラフトを始めた当初から同じような道具でお財布を制作していますが、今では腕前も上がり昔とは比べ物にならないくらいステッチも綺麗に縫えるようになりまして、皆さまに喜んで頂ける商品を販売できるようにまでなりました！

今後も腕に磨きをかけ、更なるクォリティーアップを目指して制作していきたいと思ってます。

OC:TOの使う道具たち

OC:TOのコンパクト財布は、単に大きさが小さいだけではなく快適に使用できるよう考えられています。

もちろんお財布を持ち歩く事だけを考えれば、小さければ小さいほど良いお財布かも知れませんが、小さいお財布の中にはカードやお札をキッチリと所定の場所に収めないとお財布からはみ出してしまう物や、お財布が閉まらない物、お釣りやカードをサッと仕舞えない煩わしさを感じる物も少なく有りません。

OC:TOのお財布は、小さくてもサッと支払いを済ませられるスマートな使いこなしを想定したレイアウトとなっています。

使い易いコンパクト財布の《秘訣》

OC:TOの3つ折り財布『ラビット３』にはデザイン上、カードポケット部分にホックボタンを取り付けています。

ホックボタンの裏側はというと、本来は金具部品が露出した状態となりますので、カードポケットに仕舞ったカード類を傷付けてしまう恐れが有ります。

OC:TOではカードに傷を付けることの無いよう0.3mm程まで薄く漉いた丈夫なヌメ革を充てがい、カードと金具の接触を予防しています。

さりげない気配り。

今回はOC:TO LETHER WORKS 奥山が
愛用中のお財布を紹介します！

私が使用しているお財布は『ラビット3.1 / 深い海の物語』
（横の腕時計ベルトもOC:TOの商品です）

1年半ほど使ってきて良い感じにエイジングしています。このお財布に使ってるイタリアンレザー は元々、白いワックス成分が革表面にコートされた独特のレザーなんですが、使用に伴いエイジングが進むことでご覧のような美しい艶が出てきます。

普段の手入れは、半年に一度ほど乳化性レザークリーム（無色）で栄養分・油分の補給。からの豚毛ブラシでブラッシングして艶出しをする程度です。メンテナンスの目安は革表面がカサついてきた時がタイミングです。色も薄く飛んできますがクリームを塗ってあげると色味も戻ってくるので、時々メンテナンスをしてあげると綺麗な状態で長くお使い頂けます。

こうしてみると私のお財布は若干グリーン寄りの色合いですが、最近入荷する革はもう少しブルー寄りで発色の良い物が多いです。この辺の色ブレもイタリアンレザーならではで、まさに『一期一会」といった感じです。

皆様がご愛用頂いているOC:TOのお財布も良い感じに育ちましたら、お写真など送って頂けると本当に喜びます！

作家愛用のお財布

写真は私が愛用しているレザー製品で、1番長く育てているブーツ。
かれこれ15年以上、エイジングとメンテナンスを繰り返す事でこのような透明感のある奥ゆかしい艶が出ています。

OC:TOのレザーアイテムに使用している革は、存分にエイジングが楽しめる『タンニン鞣し/染料仕上げ』の革のみを使用しています。顔料仕上げ（表面塗装）と違い革の風合いや自然な色味・エイジングが楽しめる反面、傷などを塗装によって隠すことが出来ないため、どうしても色味や質感・品質のばらつきが出てしまう難しい一面もございます。

しかし、それが本来の本革である証。

革表面に顔料を塗ってしまえば、全く色ブレの無い品質の安定したレザー製品ができますが、エイジングを楽しみたい方、個性を大切に思って頂ける方には手間暇かけて作られる『タンニン鞣/染料仕上げ』のレザーを試して頂きたいと思っています。

因みに、日本で手に入る90%の革製品は顔料仕上げとの事。品質を安定させるために最も手っ取り早い手段では有りますが、OC:TOでは革らしさを味わって頂きたく10％の領域で頑張っております。

本物のレザーをお楽しみ頂けますと幸いです。

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