2版重ね刷りのための、試し刷りをしました。
ついでに1版だけでも、試しに刷ってみました。
あれもこれもとやる事が見つかり、
完成までは、まだ道程が遠い・・
ということが判明。
銅版画の色刷りは、とても面倒臭い。
けれど、重ねないと出せない魅力があります。
圧力をかけた時の、色の混ざり合いが好きです。



試し刷り一回目

井の頭自然文化園のゾウ舎前には、4本の桜の木がありました。はな子が井の頭に来た時から一緒だった桜の木も老木となり、今は、一本が生きているのみです。
月日は流れました・・・
はな子が運動場にいて、桜が満開で、たくさんの人たちが集まっていた光景を思い出します。
この銅版画は、そんな映像を思い浮かべながら、作りました。
カラーエッチング2版刷り

「はな子桜」完成！

銅版画制作と工房の仕事が無い日は、趣味で笛を吹いています。笛は、ケーナとオカリナです。近場の公園数カ所が練習場です♫
いつものように、公園で、ミーシャのエブリシングをオカリナとギターで演奏していたら、1人の婦人が近づいてきて、演奏を褒めてくださり、私たちが3年前に作ったオリジナルCDを2枚も購入してくれました^_^
そんなつもりは無かったから、ビックリ！
画像の銅版画部分は、CDジャケットの表紙に使ったもの。
実は、オカリナとギターCREAで、You Tubeにもたくさんの演奏動画をアップしているんです。
CDのレコーディングは、メチャクチャたいへんでしたが、楽しさもいっぱいでした。
良い思い出です。


趣味の笛

上野動物園の子ゾウ・アルンをメゾチントで制作し、額装しました。題名は、「誕生」。手のひらに入るほどのミニ額です。写真のような独特な工具を使い作りました。一般的に銅版画は銅板を腐蝕させて凹凸を出しますが、メゾチント技法は全て手作業で銅版を加工します。独特の質感から、よくビロードのような風合いと例えられます。濃紺、黄色、ピンクの３版を重ねて仕上げました。額はクリーム色で塗装し直し、あえてアンティークな風合いにしてみました。


子ゾウのアルンを銅版画にして、額装しました。

故郷の島根県石見地方から、和紙の原料・楮を取り寄せ、紙漉きをしました。
手が冷た〜い！でも、顔料混ぜたり、円形に漉いたり面白い!

西洋の紙も好きですけど、銅版画と和紙も相性が良いです。石見和紙は、江戸時代から幕府に半紙を献上していたという歴史があります。今では、和紙を作る工房も数が減ってしまいました。残っていってほしいです。

石見地方の楮で和紙漉き！

今制作中の、机の上はこんなふう・・
3版を重ねて1つの作品にする予定です。
自分の場合は、出来上がりのイメージをしっかりと決めてから、それを参考にして作ります。
銅版に、筆で黒ニスで描いているところ。
濃紺、黄土色、桃色の版をそれぞれ、丁寧に作りこみます。
可愛い盛りのアルン君。
はやく、会いにゆきたいなあ～


子ゾウのアルンを銅版画で制作中

試し刷りをしました。ほぼ完成か?!
これから暫くは、ゾウの母子像がテーマになりそう。
３版、カラーエッチング

子ゾウ・アルンがモデル

銅版画のための下絵を描き、パソコンで縮小と反転させたものを、カーボン紙で銅版に転写。昨日から、ニードルで描画を始めた。ただ転写した線を無機質になぞってはいけない。ゾウの骨と筋肉を意識しながら、細い鉄筆で銅を引っ掻きます。緊張感を楽しみながら、ひとつひとつの線に思いを込めながら描く時間が好きです。

下絵から銅版に転写。そして、エッチングへ

只今、FEI ART MUSEUM YOKOHAMA（横浜）にて、入選作品展が開催中です。
銅版画2点出品し、1点「はな子桜」が入選しました。
9月23日まで。
http://www.f-e-i.jp

第10回FEI PRINT AWARD　入選作品展

オーダーをいただいておりました銅版画が、やっと完成しました。
今回は、銅版を丸い形にしてみようと思いつき・・・
これはウタイとアルンが砂浴びをしている様子です。
楽しい絵柄なので、版を刷った後透明水彩で色を入れました♪
明日は、額装の予定です。

オーダー品の銅版画完成しました！

上野動物園が休園中のいま、ゾウさんたちはどうしているでしょうか
春らしい素描ができたので、小品の銅版画を作り始めました
アルン君が、地べたに座っているのを描きたくて♪
ハクセキレイは、放飼場でよく見かける鳥です
アルン君、ハクセキレイにちょっと驚いている表情してます
春の花をいっぱいかいてみよう



春を感じる季節

来年個展を予定しています。
なので、小さめの銅版画を用意しようと制作中です。
銅版画は完成まで時間がかかるので、
小品といえども手を抜かず丁寧に作っております。
あくまで自分の場合ですが、一つの小品が完成するまで、
約10回は試し摺りしているのです。
画面が、「もういいよ！」というところまでやっている。
しつこい性分です（笑）



高尾ふき子

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