猫叉出版社、ひっそり開業しました。

猫叉出版社、ひっそり開業しました。

公開
こんにちは。児童文学作家の福子です。 これまで、この場所では、大切なペットの肖像画に短い手紙を添える「ひとふでポートレート」をお届けしてきました。 そこへ、このたび、新しい物語が加わります。 『北の町で、こんな話を聞いた。』 旅する作家が、北の町々で耳にした話を書き留めていく、短編小説の連作です。 画面で読むだけではなく、北の町から届いた手紙のように受け取ってもらえたら――。 そんな思いから、物語を縦書きの紙に綴り、旅先のスケッチとともに封筒へ収めました。封には、物語の命が続いていくよう願いを込めて、「生命の樹」の印を押しています。 そして、この小さな創作所に「猫叉出版社」という名前をつけました。 出版社と名乗っていますが、今のところ、作家が一人で営んでいる小さな店です。少々怪しげな名前ではありますが、猫又のように長く、しぶとく、物語を届けていけたらと思っています。 最初にお届けするのは、第一便『鳴らなかった鐘』。 戦争が終わったあとも、空を見張り続けた一人の女性の物語です。恐ろしい出来事そのものではなく、それが人の心に何を残すのかを描きました。 続く第二便『約束の木』も、ただいま準備中です。 なお、「ひとふでポートレート」も、これまでどおり制作してまいります。 短編小説の手紙も、大切な家族の肖像画も、誰かの心にあるものを、言葉と絵で形にするという点では同じものなのかもしれません。 物語と、絵と、一筆。 猫叉出版社から届くものが、あなたの時間にそっと寄り添えますように。 これから、どうぞよろしくお願いいたします。

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