インタビュー

イラストレーター・meltowさん「“隙”が生み出す余韻」

【PR】どこか心地よさを感じさせる、美しい色彩のオリジナルイラストをもとにアイテムを制作されている、 meltowさんの「ものづくり」をご紹介します。作家活動を始めたばかりの頃に参考にしていたものや、描く基礎力を上げるために行っていることなど、たっぷりお話をうかがいました。

meltow
溶け合う色合いやにじみなど、水彩ならではの美しい表現を活かしたイラストのアイテムを制作。
https://minne.com/@mitsui-321/

ライフスタイルに合わせて

meltowさんの「水彩花柄のレターセット

meltowさんの手がける作品はどれも色の移ろいや重なりがとっても美しくて、思わず見入ってしまいます。

meltow
ありがとうございます。すべての作品のイラストは、ひとつひとつ丁寧に描き下ろしたものです。溶け合うような色合いや、にじみ、ぼかしなど、水彩ならではの表現を楽しんでいただけたら嬉しいです。

minneで作家活動を始めたきっかけはなんだったのでしょうか。

meltow
もともとイラストレーターとして活動していたのですが、妊娠をきっかけに産前・産後しばらくは締め切りに追われない仕事をしたいと考えるようになったんです。紙もの、その中でもレターセットが好きだったということと、手元に水彩のアイテムがあるといいなと思い、レターセットの販売からスタートしてみました。

ライフスタイルに合わせて、仕事のスタイルをシフトチェンジされたんですね。

meltow
そうですね。スタートするにあたっては、minne公式の『minneの売れるきほん帖』を参考にさせていただきました。お気に入りの赤い手帳にどういう販売をしていこうかという計画をこつこつと書いていました。

『minneの売れるきほん帖』は、作り手のみなさんにしっかり寄り添った内容になっているので、活用いただいている作家さんも多いようです。meltowさんも参考にしてくださっていたとは。ありがとうございます。

「完璧」に描かないように

meltowさんのイラストは、光が差し込んでいるようなきらめきを感じるものもありますし、風がふわりと通り抜けているようだったり。本当に繊細に表現されていますよね。描くうえで大切にされていることを教えてください。

meltow
普段から自分なりの透明感を出すことと、完璧すぎないように描くことを大切にしています。

完璧すぎないように、というと?

meltow
例えば輪郭のみになってしまったり、一部が描かれていなかったりと、「隙」のようなものをあえて作りたいと思っているんです。

ああ、あの光や風のような心地よさの正体は「隙」だったんですね...!確かに、隙があることで、余韻が生まれています。ちなみに、描くモチーフのテーマは「自然」でしょうか。

meltow
道端で見かけた花など身近なものがモチーフになることが多いですが、基本的には、透明感のある水彩で季節に合うイラストを描いています。特に春は描いてみたいお花がたくさんあるので、毎年どれから描こうかと悩むのが楽しみです。

meltowさんは新作も頻繁に出品されていますよね。これからどんなお花が登場するのかわたしたちも楽しみにしています。ファンの方の中にも常に新作を待ち遠しくされている方が多いかと思うのですが、これまで制作を続けてきた中で、購入者のみなさんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。

meltow
meltowのお客さまは、普段お手紙を書かれる方が多いからだと思うのですが、みなさまのレビューがあたたかく、丁寧なお言葉ばかりでいつも心に沁みます。meltowのレターセットをファンレターや季節のお手紙にお選びいただくことはもちろん、結婚式での両親のお手紙やプロポーズなど、人生の大切な機会にも使用していただいているようでとっても嬉しく思っています。

そんなmeltowさんファンの方も必見の、meltowさんによるレシピ記事が「トンボ鉛筆とminneの特別企画」で公開されています。meltowさんには、トンボ鉛筆の画材を使い、素敵なレターセットとメッセージカードの作り方を教えていただきました。ここからはその制作を振り返っての感想をおうかがいしていきます。

meltowさんの作品レシピ

meltowさん考案のレシピ『ABTで描く「桜のレターセットの作り方」』より。

今回の企画に参加してみていかがでしたか。反響などはありましたか。

meltow
楽しく参加させていただきました。わたしのレシピを参考にしたイラストをSNSに投稿してくださった方がいらっしゃって、とても嬉しかったですね。

今回のレシピはどのようなところから着想を得たのでしょうか。

meltow
普段はフィーリングに任せて描いているので、今回はどんな段取りで描いていったら分かりやすいかを事前に何度も練習しました(笑)。
季節感があり、楽しんで制作できて、もらった方も嬉しくなるようなものをと考え、今回のレシピにいたりました。

meltowさん考案のレシピ『ABTで描く「ミモザの花束カードの作り方」』より。

特にミモザのカードは花束型になっていて、出会いや別れも多いこの季節の贈り物に添えるのにもぴったりだなと思いました。

meltow
ありがとうございます。これまで花束のカードは作品にしたことがなかったのですが、好評だったので、今後は販売にもチャレンジしてみたいです。

今回はABTをメインに使用いただきましたが、発色や使用感はいかがでしたか。

meltow
初めてABTを使ったのですが、まず色の豊富さに驚きました。原色だけでなくニュアンスカラーもとっても美しく、描きたくなる色がたくさんあります。
筆タイプのペン先も細字タイプもペン先も、強弱が絶妙で、筆圧によってさまざまな太さの線が描けるので、どんなモチーフにも対応できると思いました。
塗り重ねて濃い色を出したり、わざとかすれさせてみたり。1本でもいろんな表現方法があり使いやすいなと感じました。

わたしも使っているのですが、手描きの楽しさや醍醐味を味わえるような画材ですよね。meltowさんは、手描きの魅力はどんなところにあると思いますか。

meltow
にじみ、色の混ざり具合、かすれなど自分で狙っても出せない偶然によるものの美しさでしょうか。
わたしは7年前から水墨画教室に通って、基礎の力を上げるべく練習しています。シンプルな世界でごまかしが効かないので、こんなに難しいのかと教室へ行くたびに勉強になります。表現の幅はもっと広げられると思いますし、描く楽しみは尽きません。

水墨画教室、大変興味深いです。これだけの画力がありながら、基礎の力をさらにつけているとは...。ちなみに、今後ABTで描いてみたいものはありますか。

meltow
朝焼けや夕暮れなどにぴったりな色があるので、スケッチ旅行に一緒に持っていって景色など描いてみたいです。

ABTは「色の移り変わり」やグラデーションの表現にもぴったりだと思います。meltowさんが描く景色、とっても楽しみです。最後に、今後の展望があれば教えてください。

meltow
シンプルに、一生現役で絵を描いていきたいです。あと、今年は子ども向けの絵本を作りたいなと思っています。みなさんに楽しんでいただけるよう、自分自身も楽しみながら描いていきたいと思います。



meltowさんの作品レシピは、トンボ鉛筆メディア「FUN ART STUDIO」でご覧になれます。とてもユニークなレシピになっていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

「ミモザの花束カードの作り方」を見る

「桜のレターセットの作り方」を見る

取材・文 / 西巻香織