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【おいしいレシピ】いつものご飯にちょこっとプラス。黒米の和風ライスバーガー

白米に混ぜて炊くだけで、たのしい食感や、食卓にパッと華やかさをプラスしてくれる「黒米」。今回は、茨城県の農家さんの黒米を使った「和風ライスバーガー」のレシピをご紹介します。

レシピ提供・文・撮影 Rieさん
フードスタイリスト。和歌山のパン屋さんで働いていたとき、山の上から見渡せる景色に魅了されて以来、自然の中での暮らしのとりこに。休日の過ごし方はもっぱら料理。好きな野菜はオクラと白ネギとれんこん。

茨城の農家から届いた、秋の贈りもの

きのこたっぷりの炊き込みご飯や、脂が乗った秋刀魚ご飯、栗ご飯......。ますますお米がおいしい季節になりました。

そんな秋の始まりに、茨城県にある秋庭農園さんからわたしがお取り寄せしたのは「黒米」です。

黒米は、古くからアジアで食べられてきた古代米の一種。
玄米のまま食べられるので、糠に含まれる栄養をたっぷりとれるのだそう。
白米や赤米よりも高い抗酸化作用を持つともいわれ、スーパーフードとしても知られています。

使い方は簡単で、白米にお好みの量を加えていつものように炊くだけ。
白いお米が、鮮やかな桜色に色づきますよ。

今日はこの黒米を使って、ライスバーガーをつくることにしましょう。

「あきばさんちの黒米」はこちら

黒米が鮮やかに映える「ライスバーガー」

<材料>(3人分)
○バンズ
・白米 2合
・黒米 大さじ1
・水 300ml

○かき揚げ
・れんこん 100gほど
・人参 1/2本
・玉ねぎ 1/4個
・しいたけ 2〜3個
・薄力粉 100g
・炭酸水 100ml

○マスタードソース
・粒マスタード 30g
・お甘酒 80g
・レモン汁 大さじ1

 

まずはじめに、土鍋でご飯を炊きます。

1、白米と黒米を洗って30分ほど浸水します。

2、土鍋に火をつけ、湯気が出てきたら弱火にして15分炊きます。

今回は土鍋で炊く方法をご紹介しますが、炊飯器でももちろんOK。
炊飯器の場合はお米を洗い、白米に黒米を好きな分量(目安は白米1合に対して小さじ2〜大さじ1)入れてスイッチオンするだけ完了です。

3、火を止めて15分蒸らします。

炊きあがりはこんなにツヤツヤに。香りもよく、食欲がそそられますよ。
黒米の量はお好みで調整してくださいね。


次に、野菜のかき揚げをつくります。

1、野菜はそれぞれ薄く切り、薄力粉をからめ、炭酸水を加えて混ぜます。ここで炭酸水を使うのが、サクッと仕上げるためのポイントです。

2、熱した油で揚げれば、かき揚げの完成です。

最後に、ライスバーガーの形に仕上げていきましょう。

1、お菓子の型を使って、ご飯を丸く成形します。(手でかたちづくるのも◎)


2、型にご飯をしっかり詰めたら、かき揚げを乗せます。


3、粒マスタード、甘酒、レモン汁を混ぜて、酸味を効かせたマスタードソースをつくります。

4、かき揚げの上からソースをかけ、上にお米のバンズをのせれば、できあがり。

がぶりとかじりつき、いただきました。
もちもちとした食感と香り豊かなご飯に、あと引くさっぱりしたソースがくせになるおいしさです。

今回は野菜のかき揚げでしたが、グリルしたナスを照り焼き風に味付けしたり、がんもをサンドしてもとってもおいしそうですね。

いつものご飯にプラスするだけ

黒米が届いてからというもの、一合でどのくらい入れるとベストバランスなのかな?と実験のように何回もお米を炊いています。

ちなみに、白米2合に対し、黒米を大さじ2加えると......


先ほどよりも、しっかり色づきより鮮やかに。

黒米を入れる量を変えることで、桜色になったり、薄紫になったりと見た目の違いや食感の違いをたのしむことができます。

休日には秋庭農園さんのホームページにあるレシピを見ながら、「黒米のおはぎづくり」にも挑戦しようと思っています。

みなさんもお好みの色や味、アレンジレシピを見つけてみてくださいね。

毎日食べるご飯に、ほんのすこしプラスするだけで、お手軽に華やかで健康的な食卓に変えられる、魅力たっぷりの黒米。そばにあると心強い食材です。
元気のない日も黒米を炊くと、ひと粒のお米から力をもらえるような気持ちになりますよ。

年齢を重ねるごとに、自分の体にしっかり寄り添う暮らしをしていくことが大事だと、黒米を通じてあらためて感じました。

秋庭農園について
茨城県古河市にて、夫婦でハーブとお米を生産しています。「元料理人」「ハーブティーブレンダー」という夫婦それぞれの知識や経験を活かし、ケータリングサービス、ハーブティーブレンド講座、食育ワークショップなど、農業の枠にとらわれない幅広い活動を行っています。

秋庭農園さんが大事にしているのは、こころとからだを癒す食材をお届けすること、食材のその先(つくり手、てまひま、自然)を見せ、「つくる」と「食べる」をつなげること。
つくり手と消費者をつなぐ農園となることを目指し、こころもからだも豊かになるお米を生産されています。

あきばひろこさん
「あきばさんちの黒米」は、秋庭農園のお米が、みなさんの毎日の「おいしい」につながればいいなという想いを込めて、丁寧につくっています。黒米のある食卓をぜひおたのしみください。

「秋庭農園」さんのギャラリーはこちら

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