【本革製品を選ぶ前に、知っておいてほしいこと】
「本革」と表示された製品でも、価格には大きな差があります。
デザインや製作工程による違いもありますが、実は「革そのものの材料費」を比べただけでも、同じ本革で10倍以上の差が生じることは珍しくありません。
その差は、どこから生まれるのか。理由は「鞣し(なめし)」にあります。
革には大きく分けて二つの種類があります。クロム塩を用いる「クロム鞣し」と、植物の渋を用いる「植物タンニン鞣し」です。
■ クロム鞣しの革 ― 変わらない美しさのための革
いま市場に流通している革の多くは、クロム鞣しです。表面が均一で柔らかく、熱に強い。短期間で仕上げられるため、価格も抑えられます。傷や水濡れにも強く、仕上げられた美しさを長く保ち続けることを得意とする革です。
その一方で、使い込むことで艶や色が深まっていく「経年変化」は現れにくい性質を持ちます。
言い換えれば、クロム鞣しは「変わらないこと」を美しさとする革。仕上がった瞬間が、いちばん美しい革なのです。
■ 植物タンニン鞣しの革(ヌメ革) ― 変わっていくことを美しさとする革
もう一方の植物タンニン鞣しの革は「ヌメ革」と呼ばれ、古来から受け継がれてきた製法で作られます。
原皮そのままの風合いを残すため、生来の傷や血筋の痕が表情として現れ、部位ごとに柔らかさも異なります。水や汚れを吸いやすく、手をかけなければ傷んでしまう、決して扱いやすいとは言えない素材です。時間もコストもかかります。
けれど、使い込むほどに艶が増し、色合いは深みを帯びていく。手にした瞬間が完璧なのではなく、持ち主の暮らしを吸い込みながら、その人だけの表情へと育っていく革です。
■ KALEIDOSCOPEがヌメ革を選ぶ理由
どちらの革が優れている、という話ではありません。変わらない美しさを求めるなら、クロム鞣しは素晴らしい選択です。
ただ、私が革という素材に惹かれた理由は、そこではありませんでした。
使う人の時間とともに、少しずつ姿を変えていくこと。ついた傷さえ、いつか思い出の一部になっていくこと。革は「完成品」ではなく、手にした日から始まる「旅の道連れ」なのだと思っています。
せっかく革製品を持つのなら、長い時間をかけて愛着の増していく革を、手をかけながら育てていってほしい。
その想いから、KALEIDOSCOPEの作品は「ヌメ革」に焦点を絞って作り続けています。
あなたの手のなかで、あなただけの色に育っていく一点を。
【本革製品を選ぶ前に、知っておいてほしいこと】
「本革」と表示された製品でも、価格には大きな差があります。
デザインや製作工程による違いもありますが、実は「革そのものの材料費」を比べただけでも、同じ本革で10倍以上の差が生じることは珍しくありません。
その差は、どこから生まれるのか。理由は「鞣し(なめし)」にあります。
革には大きく分けて二つの種類があります。クロム塩を用いる「クロム鞣し」と、植物の渋を用いる「植物タンニン鞣し」です。
■ クロム鞣しの革 ― 変わらない美しさのための革
いま市場に流通している革の多くは、クロム鞣しです。表面が均一で柔らかく、熱に強い。短期間で仕上げられるため、価格も抑えられます。傷や水濡れにも強く、仕上げられた美しさを長く保ち続けることを得意とする革です。
その一方で、使い込むことで艶や色が深まっていく「経年変化」は現れにくい性質を持ちます。
言い換えれば、クロム鞣しは「変わらないこと」を美しさとする革。仕上がった瞬間が、いちばん美しい革なのです。
■ 植物タンニン鞣しの革(ヌメ革) ― 変わっていくことを美しさとする革
もう一方の植物タンニン鞣しの革は「ヌメ革」と呼ばれ、古来から受け継がれてきた製法で作られます。
原皮そのままの風合いを残すため、生来の傷や血筋の痕が表情として現れ、部位ごとに柔らかさも異なります。水や汚れを吸いやすく、手をかけなければ傷んでしまう、決して扱いやすいとは言えない素材です。時間もコストもかかります。
けれど、使い込むほどに艶が増し、色合いは深みを帯びていく。手にした瞬間が完璧なのではなく、持ち主の暮らしを吸い込みながら、その人だけの表情へと育っていく革です。
■ KALEIDOSCOPEがヌメ革を選ぶ理由
どちらの革が優れている、という話ではありません。変わらない美しさを求めるなら、クロム鞣しは素晴らしい選択です。
ただ、私が革という素材に惹かれた理由は、そこではありませんでした。
使う人の時間とともに、少しずつ姿を変えていくこと。ついた傷さえ、いつか思い出の一部になっていくこと。革は「完成品」ではなく、手にした日から始まる「旅の道連れ」なのだと思っています。
せっかく革製品を持つのなら、長い時間をかけて愛着の増していく革を、手をかけながら育てていってほしい。
その想いから、KALEIDOSCOPEの作品は「ヌメ革」に焦点を絞って作り続けています。
あなたの手のなかで、あなただけの色に育っていく一点を。