テキスタイル風アート　さくらふぶき

「切り紙絵」のアート作品です。 桜の花びらが貼ってある台紙は、細長く切った色画用紙を、織物と同じに、経糸横糸として織って作りました。 私は、普段“型絵染め（かたえぞめ）”という、染め物の作品を作っています。 その名の通り“型絵染め”は、“型紙（かたがみ）”を用いて、作業をしていく染め物です。 考案した図案をもとに“刀（とう）”という型彫り（かたぼり）専用のカッターを用いて、“渋紙（しぶがみ）”を彫り抜き、型紙を作っていきます。 この型彫りの技術を活かして、身近に飾れ、しかも彩りのあるアートを、何か作れないだろうか、と考えたのが、この「切り紙絵」です。 パーツ１つ１つ、すべて手彫りです。 花は、花びらの１枚１枚を、刀で彫り抜き、それらを貼りあわせて、１つの花に仕上げてあります。 写真では、ちょっとわかりづらいかもしれませんが、画面に奥行きを持たせるため、遠くにあたる（後ろにある）パーツから貼っていき、手前にあたるパーツを、その上に貼り重ねて、遠近感を表現しています。 図案はすべてオリジナル、作業はすべて手作業です。 そのため、作品は『一点もの』となっています。 素材　　色画用紙 作品サイズ　　約１７、５ｃｍ×約１２、５ｃｍ ※額は見本となります　　２Lサイズの額に合うよう作ってありますので　お好みの額に入れてください つぼみのときは、濃いピンク色。 花が開くと、うすピンク色の景色一色。 散れば、川面に花いかだ。 さくらは、つぼみのときから散るときまで、姿や色を変えて感動を与えてくれる、日本人には欠かせない花です。 春の風に乗って、空へ舞い上がるさくらふぶきを表現したくて、この作品を作りました。 風の流れに乗る花びらを表現するため、花びら一枚一枚の向きやレイアウトに、特に力を入れました。 ２色の色画用紙を織り込み、畳をイメージして作った「和」の地に、風に舞い上がるさくらの花びらを散らして、「日本」をイメージしました。