栃木レザーってなに？

栃木レザーは、栃木県に本社を構える皮革メーカーの老舗ブランドです。 職人さんによる手間をかけた伝統的な革づくりが有名で、国内だけでなく世界中からも注目を集めています！ そもそも、本来、動物の皮をそのまま使用してしまうと、腐ってしまったり、乾燥して硬くなったりして使えなくなってしまいます😞 製品としてそれではマズいため、普通、樹液や薬品に漬け込むことで腐敗や硬化を防止します。 これをなめし(鞣し)といいます。 なめされた「皮」はこの時はじめて、伸縮性が小さく、しっかりとした「革」になるのです！ なめしには大きく2種類の方法があり、現在の革製品のほとんどが化学物質を用いた、比較的カンタンな「クロムなめし」という手法で生産されています。 ところが栃木レザーでは、とても手間のかかる「タンニンなめし」という方法を昔から頑なに守り続けています。 "タンニン"という物質を多く含むミモザの木・樹皮から抽出したエキスで、時間をかけてじっくりと皮をなめすことで、無害で柔らかく、耐久性のあるヌメ革を生み出すことができるのです☆ ※ヌメ革＝なめしただけで色がつけられていない革 革の表面には余計な加工をしないので、本来の傷や血筋痕などがそのまま見えるのが特徴で、 気候や時期によっても色に微妙なブレがあるため、1つ1つに個性があって、全く同じという革がありません。 タンニンなめしだと、時間の経過で革がアメ色に変化し、人のように年をとって深みを増していくという特長もあります♪ 表面の染色は、直接、職人さんの手によって行われているので、色つやが増して耐久性も高くなっています。 また、ほとんどの革製品は大きな回転ドラム式の機械に皮を入れてなめしますが、 栃木レザーではタンニンが入った大きなプールに皮を何日間も漬けてゆっくりとなめすので、型崩れせず、油脂が絞り落されることもなく上質なオイルレザーとして出来上がります。 まさに革本来の油が自然な艶やかさを表現し、「シンプルな上品さ」を楽しませてくれるのです。