小さな窓の月星ペンダント

【旅する飾り屋の話　―小さな窓から見た大きな世界―】 少女は病弱だった。 少し走っただけで呼吸が乱れ、すぐに動けなくなってしまった。 そんなことが何回も続くものだから少女は外に出なくなってしまった。 自分の部屋にこもりがちになった少女はいつも本ばかり読んでいた。 本さえ読めば色んな世界を体験できるから少女は寂しくはなかった。 本の中の勇者やお姫様や魔法使い達はいつも少女を楽しませてくれた。 そんな時ふと少女は部屋に差し込む月明りが気になった。 いつも本ばかり読んで下を向いていた少女は初めて部屋の小さな窓を見上げた。 そこには綺麗な三日月と星が輝いているのが見えた。 その輝きは本の中の世界にない、現実の輝きだった。 少女は窓を見上げながらふと思った。 この窓の外には本の中よりも不思議な世界が広がっているのではないか、と―― 『今回の飾りは随分こじんまりしているね。』 トランクが新しく作った飾りを見ながら飾り屋に言った。 飾り屋はこれは大切な記念日の飾りだから…と微笑みながら言った。 あの日の小さな窓はこの旅物語の最初の一ページだったんだね、と 飾り屋は笑って言った。 トランクはなんのことだかさっぱりわからなといった感じだった。 そんな旅する飾り屋とトランクの話。 【商品詳細】 小さな窓から見えた美しい景色を飾りにいたしました。 三日月と小さく光る金の星がポイントです。 それぞれの夜の色が印象的な一品です。 こちらは受注生産商品になります。 その為写真と全く同じ商品になりません。 個体差が出ますのでご了承くださいませ。 【カラー】 ・白夜 ・夕暮れ ・夜空 【サイズ】 ペンダントトップ　長さ約2cm×幅約0.9×厚み約0.5cm ネックレスチェーン　約40cm＋アジャスター約5cm 【素材】 金属チャーム ゴールドチェーン（金メッキ） UVレジン