夜道を照らすは 淡く光る小さな花
道の片隅には たくさんの光る花が咲いていた
淡く翠をはなつ光には不思議と心が安らいだが
同時に少し切ない気持ちにもなった
月が無い夜や 月が雲にかくれている夜に
花はゆっくりと光りだす
風がふくと 花もゆれ 光もゆれる
その光景が美しく眼から離れない
その光を家まで持ち帰りたくて
1輪摘んだが その翠色の光は
すうっと消えてしまう
それでもそれを手元で見ていたくて
花を摘み 光が消えたら捨て また摘む
家までの道のりを
そんな風に歩いたこともあった
夜でいてそれでだが 昼に見るその花は
白くひどく小さい
とても1輪では生きていけない
どこにでもあるような 目立たない花だった
夜道を照らすは 淡く光る小さな花
道の片隅には たくさんの光る花が咲いていた
淡く翠をはなつ光には不思議と心が安らいだが
同時に少し切ない気持ちにもなった
月が無い夜や 月が雲にかくれている夜に
花はゆっくりと光りだす
風がふくと 花もゆれ 光もゆれる
その光景が美しく眼から離れない
その光を家まで持ち帰りたくて
1輪摘んだが その翠色の光は
すうっと消えてしまう
それでもそれを手元で見ていたくて
花を摘み 光が消えたら捨て また摘む
家までの道のりを
そんな風に歩いたこともあった
夜でいてそれでだが 昼に見るその花は
白くひどく小さい
とても1輪では生きていけない
どこにでもあるような 目立たない花だった